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華南深耕へ/「インターテキスタイル・パビリオン深セン」に見る(後)/重要市場として開拓

2017年07月12日(Wed曜日) 午前10時58分

 「インターテキスタイル・パビリオン深セン」に連続出展する双日ファッションと桑村繊維も、直販を重視する。

 双日ファッションは広東省広州市の現地法人を通じ、華南市場の開拓を進めている。中国の中で最も伸び代があるエリアのため、今後の重点開拓エリアと位置付ける。「日本からの出張を増やし、広州拠点をフォローしていく」と東京営業部第二課の塚越太郎課長は言う。

 桑村繊維は、上海や深センでの展示会出展が功を奏し、深センに拠点を置くブランドからの引き合いが増えている。そのため、「フェース・ツー・フェースでしっかり商談するため、出張の機会を増やしている」と上海桑村商貿の鍵田良和副総経理は話す。定期的に出張し、専門的に営業する人員を置くことも模索。華南エリアの主要顧客である、小規模のデザイナーズブランドのニーズに応える素材開発にも取り組んでいく。

 一方、代理商をうまく活用し、市場開拓を進める出展企業が宇仁繊維と大松。宇仁繊維は今後も華南の代理店との協業体制を強化し、市場の深耕を加速していく構えだ。

 大松は今回の出展が2回目。今年も代理商と共同で出展した。テキスタイル営業部の島村隆史課長は「代理商経由の販売は今のところ順調だ。ただ顧客のレベルが高く、選ばれる商品が限定され、広がっていかないのが課題」と述べる。

 初出展の播は、地元ブランドや香港に調達拠点を置く欧米アパレルに向け、日本製先染め織物を訴求した。「初日には50社と商談した」と藤井康誠副社長は手応えを示す。今後、中国総代理店の野村貿易〈上海〉を通じ、内販に参入していく。

(おわり、上海支局)