中国化学繊維工業協会/環境対応型生産を推進/「緑色発展計画」 発表

2017年07月13日(木曜日) 午後4時44分

 【上海支局】中国化学繊維工業協会はこのほど、「中国化繊工業緑色発展行動計画(2017―20)」を発表した。期間中の目標と重点領域での取り組み内容を明らかにし、業界を挙げて環境保護型の生産を推進する方針を示した。

 第13次五カ年規画期間中(2016~20年)、環境対応型生産の実現を重点任務とし取り組み、省エネやコスト削減、生産効率の向上などにつなげていく構え。具体的には、エネルギー効率の向上、クリーナー・プロダクション(資源消費量を減らし廃棄物を抑制する生産技術)の推進、環境対応型の化繊生産システムの構築などに取り組む。

 重点領域は、植物由来の化繊の生産、炭素繊維などの高性能繊維の環境対応型生産の推進、循環型リサイクルシステムの構築など。

 今回の発表により、環境汚染リスクの高い化繊関連企業は、従来以上に迅速な環境対策が求められそうだ。

 こうした環境保護への動きが高まる中、環境対応型の染工場が集積する浙江省紹興市馬鞍鎮の工業団地「藍印時尚小鎮(エコ染色ファッション村)」で、第3期(敷地面積は100万平方メートル強)に進出する企業63社がまもなく操業を始める。

 同市では昨年から環境規制に対応できない染工場の淘汰(とうた)を進める一方、市内から郊外の工業団地に中堅、大手の染工場を移転させている。

〈中国化繊協会/日本で短期研修〉

 中国化学繊維工業協会は10日から15日まで、次世代経営者ら36人を日本に派遣し、研修を行っている。12日午前には、都内で日本化学繊維協会の杉原克理事から、日本の化繊産業の歴史や現状などについて講義を受けた。

 一行は11日に東レ繊維研究所(静岡県三島市)、帝人東京本社(東京都千代田区)、12日午後に信州大学(長野県上田市)を訪問した。13日は東京大学(東京都文教区)、14日は旭化成せんい先端技術センター(滋賀県守山市)などで研修する。

 中国化繊協会は、化繊産業の高度化のために人材育成に力を入れている。今回の研修目的は、(1)量への依存からの脱却(2)先進的な企業管理方法(3)研究開発の方向性――の3点を日本の経験から学ぶことだという。