メーカー別 繊維ニュース

フジボウの編み地染工場/服地以外の受託拡大/寝具素材加工など訴求

2017年07月25日(Tue曜日) 午後1時39分

 フジボウテキスタイルの丸編み地染色加工場である和歌山工場(和歌山市)は、特殊加工をアピールして加工受託先の拡大を狙うと同時に、服地以外の生地の受託も増やす。同工場が染色加工している生地の80%は、フジボウグループ外からの受託による。

 7~9月が同工場の閑散期となるが、それ以外の月はフル稼働を続けてきた。ただ、百貨店を主販路とする高級生地の染色加工が中心なため、百貨店アパレルの苦戦を受けて、今年に入って受託量が減少気味という。このため、受託先の拡大に取り組んでいる。シーツ・カバー用編み地への接触冷感、抗菌、防汚加工でも受託実績が増えているため、寝具素材向け加工の提案もより強化する。

 和歌山工場は、寝具向けを中心とする織物のプリントも受託していたが、2007年5月にプリント工場を休止。丸編み地の無地染めに特化した。編み地染色は当時から黒字で、その後も黒字を維持し続けている。

 同工場では、「生産している人が営業も行っている」(同社)。現在4人の営業員がいるという。これら営業員のグループ外からの注文獲得が、同工場の操業を支えているが、グループ企業の海外染色加工拠点などで生じる問題を解決する役割も担っている。

〈接触冷感加工など好評〉

 フジボウテキスタイルの和歌山工場が受託している編み地への接触冷感加工「パールマイン」や、汗染み防止加工「ディスノーティス」が好評を持続している。

 パールマインは、綿100%の編み地に、Qマックス値0・28以上の接触冷感性を付与することが可能な加工。特許を取得している。7年前に発売し、現在も同工場のベストセラー加工となっている。

 ディスノーティスは、編み地の裏に吸水性、表に撥水(はっすい)性を付与する加工。綿100%製をはじめ、レーヨン混、合繊混生地にも加工可能。裏面が吸った汗を表面が素早く拡散するため、汗染みが目立ちにくい。20年以上前に発売し、今も加工依頼が多い。