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ダイワボウレーヨン/洗濯必要分野も開拓/シリカ使いのレーヨンで

2017年08月03日(木曜日) 午後1時9分

 ダイワボウレーヨンは、不燃物であるシリカを練り込んだレーヨンの用途開拓を進めている。シリカは本来耐洗濯性が低いが、洗濯可能なシリカ練り込みレーヨンの開発にも同社は成功しており、洗濯を必要とする用途へも拡販する。リン系難燃剤を練り込んだレーヨンの提案にも力を入れており、「アジアからの引き合いが増えている」(中島龍巳繊維製品部長)。

 シリカ練り込みレーヨンは米国で、側地とマットレスの間に挟む不織布の素材として採用されている。同国の法律は、側地が燃えた場合に、マットレスに燃え移らないようにすることを求めている。挟む不織布の素材に同レーヨンを採用すれば、レーヨン部分が燃えてもシリカが燃えずに残り、延焼を阻止できる。

 不織布ではなく、編み地を挟むケースもある。編み地の場合、素材の使用量が限られるため、炎を防ぐ性能をより高めるために自己消火性を兼備したシリカ練り込みレーヨンを同社は開発した。自己消火性に加え、防カビ性も備えたシリカ練り込みレーヨンも投入。このような品ぞろえの拡充で、年間2千トンの米国向け輸出規模を維持してきた。

 シリカはアルカリに弱く、洗濯で溶出しやすい。このため、洗濯の繰り返しを前提とする用途には使いにくかった。ところが3年前に、洗濯耐久性があり、かつ自己消火性も備えたシリカ練り込みレーヨンの開発に成功。洗濯を必要とする用途へ向けて、他の難燃繊維との混紡素材などとして提案している。また、難燃剤を練り込んだレーヨンについても、防護服など、用途の開拓を進めている。