香港・利豊/ニット衣料大手のサウスオーシャンと合弁

2017年08月30日(Wed曜日) 午後4時35分

 香港地場商社最大手の利豊(リー&フォン)は24日、香港ニット衣料大手のサウスオーシャン・ニッターズ・ホールディングスと合弁会社を設立すると発表した。セーターなどの製造・販売を手掛け、ニット業界で世界最大級を目指す。「香港経済日報」などが伝えた。

 新会社の名称は利洋針織控股。資本金は不明だが、利豊が62%、サウスオーシャンが38%を出資する。利豊が製品の設計とサプライチェーン、サウスオーシャンが糸の開発と製造技術というそれぞれの強みを新会社に持ち寄る。欧米や日本、アジアのブランド、小売業者にサービスを提供し、売り上げは7億米ドル規模になるという。

 サウスオーシャンの親会社、永新企業の曹其鋒常務取締役は、「今回の提携は、世界のニット業界で重要なマイルストーンになる」と述べた。

 利豊が同日発表した2017年6月中間期決算は、純利益が前年同期比39・6%増の1億100万米ドル、売上高が9%減の72億6400万米ドルだった。アジアのコンシューマー・ヘルスケア流通事業を売却した影響を除いた場合、純利益は51・3%増となる。売り上げの65%は米国市場が占める。

 利豊の馮国綸(ウィリアム・フォン)会長は決算会見で、市場のインフレ圧力が弱まる中で、顧客の在庫圧力が高まっていることを減収の主因に挙げた。

 馮会長は「今後は他社との提携を増やし、過去に採用していた買収・合併(M&A)の代わりとする」と述べ、美容製品や家具製品の分野で提携機会を模索する考えを示した。他社との提携が各業務の粗利益率の向上につながるとみている。ビジネスモデルをさらにデジタル化することにも触れた。 

   〔NNA〕