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日本市場への販売強化/「パンテキスタイルフェア大阪2017」 で訴求

2017年09月07日(木曜日) 午前11時11分

 台湾の紡拓会(台北市)主催による繊維総合展示会「パンテキスタイルフェア大阪2017」が11月1、2の両日、大阪OMMビル(大阪市中央区)で開かれる。日本市場の開拓を狙って過去最多の51社が出展し、最新の繊維素材・製品をアピールする。

〈尚益染整加工/独自機能の生地開発に注力〉

 生地の染色加工を主力とする尚益染整加工(台北市)は独自の生地開発に力を入れる。1984年の創業以来、染色・加工の受託事業がメインだったが、2015年に自ら開発した生地の販売を始めた。生地販売の売り上げ比率は既に全体の半分近い。現在、売り先の8割は米国向けだがさらに販売額を拡大するために日本市場への販売を強化する。

 「パンテキスタイルフェア大阪2017」に出展し、祖業である染色・加工の高い技術力を生かしたナイロンやポリエステル主体の高機能テキスタイルをアピールする。

 120回洗っても80%の撥水(はっすい)機能を保つナイロン生地や日本の大手SPAで採用実績がある洗濯20回、つり干し乾燥で80%の撥水機能を保つポリエステル100%フリース地、さらにフッ素系加工薬剤を使わない撥水機能生地も披露する。抗菌防臭など清潔衛生分野で「SEKマーク」を取得した生地も見どころ。

 販売する生地は織物が7割、ニットが3割で構成。桃園市に織り・編み、染色加工場を持ちスイスの工場認証「ブルーサイン」を受けており、生産では環境負荷の低減や労働者の職場での安全性の向上にも配慮する。将来的にはオリジナルの生地の販売比率を増やしテキスタイルメーカーへの転身を目指す。

 陳景仁副総経理は「世界でも品質水準の高い日本のアパレルとの取り組みを増やすことで生地開発に弾みをつけたい」と話す。

〈日勝化工/環境配慮型のウレタンフィルム〉

 日勝化工(南投市)は表地にラミネートすることで回復性の高いストレッチ性能を持たすことのできるポリウレタンフィルム「キリンテックス」をアピールする。

 特長は(1)4方向へ400%以上伸びるという高いストレッチ性(2)微細な穴による高い通気性(3)生産工程・商材ともに自然環境と人体にも優しい――という点だ。アウトドアウエア、スポーツシューズ、クッション、ソファー、カーシート素材などの生地にストレッチ性を持たせるレイヤーとして訴求する。従来のスパンデックスとは異なり、伸縮性が劣化しにくいのが強み。

 昨年11月に東京の展示会で初披露したが、今回はさまざまな形状のパンチングを入れることでこれまでより生地のデザイン性と通気性を高めたほか、厚みや色のバリエーションも増やした。

 同社はスポーツシューズのゴム底や粘着溶剤などの化学品が主力だが、アパレル向けに樹脂をフィルム状にした商材を開発し、2015年に販売を始めた。取引先のスポーツブランドから開発を依頼され、需要が高いことが分かったことから参入したという。

 類似する素材は既に存在するが環境配慮型のものは世界でも多くないという。ニーズに応じて生地の厚みと幅を調整し、気孔を施して通気性を高めることもできる。厚みは0・4ミリ~0・6ミリ、幅は140センチ。