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宇仁繊維のアジア戦略/対中直接輸出 始める/あらゆる国が拡大対象

2017年09月08日(Fri曜日) 午前10時44分

 宇仁繊維(大阪市中央区)は今期(2018年8月期)、日本から中国市場への直接輸出を始める。これまでは上海と北京の両法人を通していたが、内販は思うように伸びておらず、そのてこ入れを図りグループ全体として輸出を伸ばす。さらに、他のアジア諸国へも輸出を拡大する。

 宇仁龍一社長によると、中国法人の17年度業績は、北京が5%増収で、黒字も確保する見込みなのに対し、上海は2桁%減収で赤字の見込み。苦戦が続く中国事業だが、「あきらめずに進めていく」とし、今期からてこ入れを講じる。

 てこ入れ策の一つが日本から中国への直接輸出。これまでも両中国法人は現地仕入れを一切せず、日本製生地の販売に特化してきた。今後も現地仕入れは禁じるが、中国法人と「連携、すみ分けしながら」、新たに日本からの直接輸出をスタートする。

 中国アパレルだけでなく日系生地商社の中国窓口もその対象とするほか、日系商社のASEANシフトに合わせ、ベトナムなど東南アジア縫製工場向け出荷の拡大も狙う。

 アジア輸出拡大戦略は中国にとどまらない。「韓国、台湾向けを強化する」として、このほど台湾人スタッフを採用、同国の展示会にも出展を計画する。韓国は「プレビュー・イン・ソウル」への継続出展や提案強化で拡大を図る。

 その他、タイやベトナムで展示会に出展し、インドネシアやインドも将来の拡大対象として「種をまいていく」。