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ソーイング竹内/播州織で雑貨ブランド/産元・機業との連携も模索

2017年09月13日(Wed曜日) 午後1時54分

 播州織産地の縫製工場、ソーイング竹内(兵庫県多可町)は、2018年春をめどに新工場を建設し、産地生地使いの雑貨を中心とした自社ブランドを立ち上げる。百貨店を中心に製品の販路開拓を進め、商品開発では産元や機業に協力を呼び掛ける。

 新ブランドは「1960~70年代の文化をモチーフにした」デザインを軸に、数十柄で立ち上げる予定。現在、東京のデザイン会社とコンセプトを煮詰めている。

 「近年はタオルに席巻されている婦人洋品雑貨売り場に、国産の高品質でベーシックな生地とデザイン性を兼ね備えたブランドで勝負する余地は大いにある」(竹内裕児社長)とみる。「雑貨に限定せず、延長線上に洋品があってもよい」と柔軟な商品展開を構想する一方「素材は上質な播州生地にこだわる」と言う。

 同社は三十数年前にキッチン雑貨縫製で創業後、約20年前から全国の百貨店向けに雑貨・洋品の縫製品を直接受注・販売する。このほか寝装メーカーのOEMも手掛け、この数年、売上高は堅調に推移。04年には環境省認定「エコアクション21」を取得、16年には「J∞クオリティー」企業認証も取得した。

 新ブランド立ち上げの背景には「世代交代までの残り10年間に、二十数年の事業経験を踏まえた自社ブランドを確立し、これまでとは別の形でも勝負したい」との「強い志」があるという。縫製業では比較的縁が薄かった「先染め織物に携わる人々やその家族、特に若い世代に、完成品まで手掛けられるモノ作りの場を提供したい」という思いも強い。

 産地の機業にも高品質の綿織物プリント下地の供給などで既に協力を呼び掛けている。「先染めはブランドの中心ではないが、先染め製品を手掛ける産元や機業に連携を積極的に提案し地元の活性化も図りたい」と言う。

 販路確保ではブランド立ち上げに合わせて既存取組先の百貨店に「全国旗艦店での同時デビュー」も含めた提案を既に進めている。このほか、国内外のセレクトショップなどへ積極的な提案も検討している。

 現在の工場隣接地に計画中の新工場は3階建てで、18年春の竣工(しゅんこう)を予定。延べ床面積約千平方メートルに縫製場のほか、最新鋭のCAD/CAMシステムや裁断場も備える。外観・内装もブランドイメージに合わせ、産地のランドマークにもなる特徴的なデザインとする。