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日本テキスタイル/特殊織物の受託拡大めざす/整経でも本腰入れる

2017年09月21日(木曜日) 午前10時45分

 奈良織物産地の機業、日本テキスタイル(奈良県三宅町)は、産業資材分野への素材供給を軸に、カラミ織りなど特殊織物の受託加工拡大に取り組む。これに併せて、縫製内製化による自社製品の採算向上、整経の受託加工拡大にも本腰を入れる。

 他産地の撚糸業者と組んで、建材メーカー向けに壁装材用の難燃和紙糸織物の取り組みが既に進む。今後、高密度ポリエチレン不織布「タイベック」扁平糸織物でオーニング(日よけ)・シェード専門メーカーへの部材供給も模索する。

 同社の生産量の大半は農業資材メーカー向けの遮光・遮熱ネットの受託加工。他方で売り上げと利益の構成比では、タイベック扁平糸使いの「クールブラインド」シリーズやタイベックシートの「クール日傘」などの自社製品が既に過半に達する。

 今年も新商品のエアコン室外機カバーやハンドルカバーを発売するなど品ぞろえも拡大。クール日傘シリーズのふるさと納税返礼品への採用や、クールブラインドの大手住宅メーカーの商品カタログへの採用打診など製品事業は拡大基調にある。

 半面、発送や在庫管理での人員確保がネックで、販売量拡大には課題もある。そのため当面「縫製内製化など製品の採算向上と並行して、農業資材も含めた資材分野への生地販売を再強化」(杉岡清行社長)する。

 整経の受託加工も昨年から受注拡大に取り組んでいる。保有する整経機はフランジ径1080ミリ・バレル長2700ミリのビームまで対応する希少な設備。ボビン長50センチ、3キロのパーン巻きにも対応し、各1200錘のクリールから計2400本まで2台の強力なワーパーで巻き取り、モノフィラメントも扱えることから、産地内外で広くニーズを探る。