アクシス/ベトナム原反生産訴求/産業資材分野開拓すすむ

2017年09月26日(火曜日) 午前10時58分

 アクシス(東京都千代田区)はベトナム・ダナン工場でのポリプロピレンスパンボンド(PPSB)不織布生産を起点に非アパレル分野の開拓に力を入れている。主力のアパレル用不織布袋が中長期的に縮小するとみて、ベトナムの生産機能を生かして産業資材向け高機能PPSB不織布や製品OEM事業を伸ばす。

 同社はPPSB不織布をショッピングバッグやスーツカバーなどの最終製品に加工する事業を主力とするが、人口減による衣料品市場の縮小や電子商取引(EC)の台頭による袋需要の低下など同事業での中長期的な国内事業環境を厳しくみている。

 このため、外部調達だったPPSB不織布をダナン工場で一部内製化したのを機に、非アパレル分野を狙った原反販売事業とOEM事業の構築に力を入れている。

 原反販売は機能付与による差別化品の提案に集中。抗菌、防虫・防ダニ加工では寝装品やマスク向けで成果が出たほか、ろ過フィルター用途も本格化。このほど伸縮性素材も開発した。目付ごとに20~180グラムまでそろえ、貼付薬基布用途やマスク部材などで顧客に提案。それ以外の用途開拓も進める。

 製品OEM事業は自社原反を現地協力工場で縫製加工し、最終製品に仕上げるもの。大手ファーストフードチェーン向けを開始しており、こうした取り組みを横展開する。美容マスクなど、有望な分野ごとにパートナーを開拓する。日系企業の品質管理によりベトナムでPPSB不織布を生産する品質面を訴求する。

 ダナン工場の年産能力は2千トンで現状、半分程度の稼働率。これらの取り組みを蓄積することで、来年にはフル生産になる見通しにある。

 アパレル向けバッグ加工事業は収益力確保に取り組む。流通構造の短絡化をアパレル以外の分野で進め、不織布バッグの需要を探る。中国とインドネシアの加工拠点も再編し、人件費を中心にコストが上昇するインドネシアでの縫製加工拠点は5月に撤退を決めた。中国自社加工場は機械による自動化・省人化投資を進める。

 現状、原反生産のみのダナン工場にも加工機能を加える考えだが、同国の人件費も高くなっているため、どのような設備を投資するかを来年にかけて検討する。