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ダイワボウレーヨン/中国へ不織布販売開始/初の繊維2次製品輸出

2017年10月05日(Thu曜日) 午前10時56分

 ダイワボウレーヨンは2017年度下半期(17年10月~18年3月)、中国への不織布輸出を始める。これまでレーヨンわたの海外販売に力を入れてきたが、繊維2次製品の販売は今回が初の試みとなる。福嶋一成社長は「輸出増によって下期の業績は上期よりも上向く」との見通しを示した。

 今回中国への販売に乗り出すのは透明感のあるレーヨン短繊維「ベイリーズビーズ」を使ったスキンケア商品用不織布の原反。わたの供給先である不織布メーカーと組んで、ダイワボウ〈香港〉、大和紡工業〈蘇州〉を販売会社として拡販する。コスメ用不織布以外にも機能などで差別化したレーヨンわたの提案も中国国内の展示会を通じて強める。

 福嶋社長は、「中国へ繊維2次製品とわたの輸出拡大に向けて約20億円を生産設備の増強などに投資する」方針を改めて示し、「21年3月期には生産能力を現在の20%ほど増強する」と述べた。現在の国内主力工場のわた月産能力は2200~2400トン。

 欧米輸出も水解紙や防炎レーヨンを中心に輸出の拡大を図る。従来の差別化に加え環境保全や人体への安全性を強みに販売に弾みをつける。今年3月には人体に有害な物質を含まないことを証明する「エコテックス」認証、6月には持続可能な森林から切り出した木材・木材製品であることを認証する「FSC」認証を取得した。

 17年度上半期(17年4~9月)の業績は微増収微減益となる見通し。増収は中国でのコスメ需要の拡大などに伴う売り上げ増による。国内も美容品関連や制汗シート用途で需要が底堅く動いた。減益の主因は原料・生産コストの上昇による。「前年同期比でエネルギーコストが3割弱、原料コストが7~10%上昇しているため」(福嶋社長)と言う。

 米国でのマットレス用途の防炎レーヨン販売は上半期は在庫調整局面のため苦戦したが、下期は持ち直す見通し。欧米での水解紙の販売は「少しずつだが着実に伸びている」(同)。