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菅公学生服/南九州カッティングセンター稼働/“未来”感じさせる工場へ

2017年10月06日(Fri曜日) 午後3時17分

 学生服製造最大手の菅公学生服(岡山市)は5日、南九州カッティングセンター(宮崎県都城市)の開所式を開いた。昨年稼働した隣接地の新高城工場に続く大型の設備投資で、投資額は6億円。南九州一帯にある縫製工場の年間生産点数210万点の裁断業務を一手に担う工場として稼働する。尾﨑茂社長は「未来を感じさせる作りとなっている」と述べ、生産の効率化を加速する役割を期待する。

 2016年5月に子会社として菅公学生服南九州カッティングセンター(資本金1千万円)を設立し、12月から工場の建築を進めてきた。高城工場と同じ敷地内で敷地面積は2万3140平方メートル。鉄骨造1階建てで建設面積4988平方メートル、延べ床面積4973平方メートル。従業員数は現状84人で、早期に95人まで増やす。

 南九州一帯の9工場分の裁断・縫製準備関連を担い、延反機、CAMをそれぞれ12台、接着プレスを4台保有する。CAMは新設4台がレクトラ社製の最新鋭の設備で、残りは都城工場(都城市)や志布志工場(鹿児島県志布志市)からの移設。CAM8台が学生服などの布帛対応、4台がスポーツウエアなどのニット対応となる。

 裁断生地をその日の午前中にも都城工場や志布志工場など近隣工場へ運ぶ体制を組み、協力工場へも供給する。裁断後の不要になった生地をバキュームで吸い取り、一カ所に集める集塵室も設け、作業を効率化する工夫も取り込んだ。

 都城工場ではカッティングセンターにCAMを移設し、スペースが空いたことで2ラインの縫製ラインを増強し、スラックス生産を高城工場に移管し、ブレザーの生産に特化。高城工場も2ライン増強し、4ラインとなり、スラックス生産を増強している。志布志工場もCAMを移設し、空いたスペースに縫製ラインの増強を計画する。

 カッティングセンターを含め、各工場では設備を増強できるスペースを残しており、尾﨑社長は「効率化に向けていろいろな可能性がある」と話し、人員の配置を含め、今後も生産効率化に取り組む。藤田敏男取締役生産本部長は、3年前から全国各工場の保全担当者が集まり、「生産自動化の開発も進めている」と述べ、次世代型の工場や生産体制の構築に向けた動きを一段と強める。

 開所式には同社首脳をはじめ、宮崎県や都城市の行政関係者、工場従業員など約100人が参加。神事式が執り行われ、工場見学などを実施した。