台湾生地メーカー/ユニフォームへの提案増える/機能強みに販路開拓へ

2017年10月11日(水曜日) 午前10時46分

 台湾のテキスタイルメーカーが日本の作業服や医療用白衣、介護ウエアといったユニフォームへの提案を強める。これまでスポーツ衣料用途として販売してきた機能素材を混率などで工夫し新たな販路の開拓につなげる。11月1、2の両日、大阪OMMビル(大阪市中央区)で開かれる台湾繊維総合展「パンテキスタイルフェア大阪2017」でアピールする。(橋本 学)

 世界の有名スポーツブランドに向けた高機能素材で採用実績の多い台湾テキスタイルメーカー。40回目の節目を迎えるパンテキスタイルフェア展には日本市場開拓に向け過去最多の51社が参加する。

 展示会はスポーツ・アウトドア用途の生地がメインだが、今回はスポーツ生地の混率や組成で変化を加えたり、繊維評価技術協議会のSEKマークを取得したりするなどして、ユニフォーム用途としても提案する企業が増えている。生地の用途に幅を持たせることで商機の拡大を狙う。

 佳紡国際貿易(新北市)はスポーツ向けに展開してきた合繊機能糸「リッチ・ヤーン」をユニフォーム用途としても紹介する。この糸は、ナイロンとポリエステルの2種類があり原料段階でUVカットと抗菌防臭機能を持たせたのが特徴。

 生産量の9割以上が生地売りで、これまで欧州市場でスポーツウエア、ワークウエア用の素材として提案してきた。ドイツの大手ワークウエアメーカーへは年間200万ヤードを供給している。

 同社のエイミー・パン氏は「ユニフォーム用途として日本市場にアピールするのは今回が初めて。多くのワーキングアパレルに生地の強みを訴えたい」と話す。

 東紡興業(新北市)はこれまで日本にスポーツ・アウトドアウエア用途の機能素材を提案してきており、2016年にユニフォームアパレルへの提案も始めた。パンテキスタイルフェアではワーキングウエアと医療・介護ウエア用途の新素材を提案する。

 作業服向けでは、Y字断面の機能糸「ミニアール(miniR)」を重点的に訴求する。ポリエステルとナイロンの2種類があり、綿、ウール、汎用ポリエステルと組み合わせて使う。消臭、接触冷感、帯電防止、放熱、べたつき防止といった機能付加が可能。複数の機能の組み合わせもできる。紡糸段階で機能を付加するため耐洗濯性も高い。

 高視認性安全服用の蛍光生地や、廃棄しても自然分解される改質ポリエステルを使ったユニフォーム地も提案する。

 医療・介護ウエア用途に、清潔・衛生機能に優れた生地も開発を進める。抗菌防臭、制菌、消臭加工などの機能で年内にもSEKマークを取得して販売する予定。

 尚益染整加工は、生地の染色加工を主力とし15年に生地販売を始めた。同展では医療用・食品工場用白衣、介護ウエアなどへ抗菌防臭、防汚加工でSEKマークを取得した生地を紹介する。