「インターテキスタイル上海」開幕/“ファッション 指向の素材”訴求/日系企業45社・団体が出展

2017年10月12日(木曜日) 午前11時7分

 服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2017秋」が11日、中国・上海の国家会展センター〈上海〉で開幕した。日系企業は日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)が主催する「ジャパン・パビリオン」を中心に、45社・団体が出展。ファッション感度を高めるローカルブランドを狙い、“ファッションのための素材”を打ち出すところが目立つ。

(岩下祐一)

 今回展の出展者数は32カ国・地域の4538社、展示面積は27万6千平方メートルで、7万人以上の来場を見込んでいる。これまでと同様、糸の展示会「ヤーン・エキスポ」、アパレル製品の「CHIC」、ニット製品の「PHバリュー」の3展示会との併催だ。

 日本企業は、ジャパン・パビリオンに35社・団体が出展するほか、10社が単独出展している。初日午前中は雨の影響か、全体的に静かな出足となったが、ジャパン・パビリオンへの注目度は高く、多くの人出でにぎわっている。ネット通販専業の中高級レディースブランド「DADINKOWA」を展開する青島紫墨服装の楊純総経理は、会場に到着早々、ジャパン・パビリオンを訪れた。「既存の取組先を中心に回りたい」と述べる。

 日本企業の出展者はこれまで、品質の高さや機能性のほか、小ロット・短納期対応などのサービスを訴求するところが目立っていたが、今回展では「ファッションのための素材」の打ち出しが顕著だ。ローカルブランドの一部が成熟し、ファッション感度を高めていることが背景にある。

 スタイレムの安田季隆取締役中国総代表は「(ローカルブランドの)レベルがどんどん高まっており、ファッションのための素材が求められている」と話す。今回展では、光沢感のある綾織りなどの日本製高級素材をアピールしている。

 象徴的なのが、5年ぶりに出展したエイガールズだ。欧州のトップブランド向けで実績のある同社だが、中国内販はいまだゼロ。「上海の展示会に以前出た際は、われわれの素材の微妙なニュアンスを理解してくれるブランドがなかった。それが変わってきている」と山下智広社長は話す。ここ数年、欧州展で目利きの中国ブランドの担当者と接する機会が増え、中国市場に可能性を感じるようになった。

 こうした中、同社は復活出展を決めた。今回展には、先月「プルミエール・ヴィジョン(PV)・パリ2018秋冬」で「PVアワード」のグランプリ(審査員大賞)を獲得したばかりの素材を持ち込んでいる。