インビスタ/生産品種の高度化に注力/日本との連携を強化

2017年10月12日(木曜日) 午前11時20分

 【上海支局】インビスタの中国法人であるインビスタマネージメント〈上海〉のアパレル東部地域担当上席副社長、ジュリアン・ボーン氏は10日に上海市内で会見し、今後も引き続き中国を重点市場と位置付ける考えを示した。

 世界需要の3分の2を占めるとされる中国のスパンデックス市況については原料価格の上昇や供給過多による相場下落が悪材料としてあるものの、スパンデックスが使用されるアイテムの拡大が追い風となる。加えて中国では電子商取引(EC)や会員制交流サイト(SNS)が拡大していることを受け、「東レ・オペロンテックスとも一緒にECマーケットを強化したい」と話した。無料インスタントメッセンジャーアプリ「ウィーチャット」を使った消費者向けプロモーションなどに取り組む。

 一方、設備面では「現状の生産拠点を最大限に活用していく」とし、拡大投資ではなく資産効率を重視する姿勢を示した。スパンデックスメーカーでは中国勢や韓国系などが増設に動いているが、「われわれも能力を増やして価格競争に入り込むのは得策ではない」とし、「エラスパン」から「ライクラ」への切り替えといった生産品種の高度化、高付加価値品や植物由来品の開発、マーケティング強化などを重視する。

 一緒に会見した東レ・オペロンテックスの寺嶋伸一社長は、「4月からの新中期経営課題では過去3年以上の伸びを狙う」とさらなる成長を狙う方針を示した。特に「グリーンイノベーション」「ライフイノベーション」分野での拡大を狙うほか、今後さらに拡大するとみられる日系企業の海外オペレーションへのサポートに力を入れる。国内工場は付加価値品の比率を高めるほか、インビスタの中国とシンガポールの工場も活用して拡大する。

 組織面では10月からアパレル部を3課体制から2課体制へと変更。それまで用途別で分けていた二つの課をアパレル素材営業課とすることにより、用途や素材に関わらずトータルで顧客をサポートしていく。グローバルオペレーション&マーケティング課を設置し、顧客の海外オペレーションへのサポートを強化する。