メーカー別 繊維ニュース

スタイレム/収益力確保が第一義/18年1月期は計画通り進展

2017年10月16日(Mon曜日) 午後4時32分

 スタイレム(大阪市浪速区)の酒向正之社長は2018年1月期を「計画通りで着地する見通し」とした上で、来期を「安定した収益力を確保する年」と位置付け、海外事業の拡大や新商品開発に改めて力を注ぐ考えを示す。

 上半期(17年2~7月)は売上高、利益ともに前期比ほぼ横ばいだった。テキスタイル事業は国内の中高級品市場の市況悪化を受けて苦戦したが、製品事業は伸ばした。テキスタイル輸出は中国向けが引き続き拡大し、欧米向けも微増。中東民族衣装向けは市況悪化で苦戦した。伸ばした製品事業ではテキスタイルとの連動性が高まっているほか、経費節減効果もあって「利益を出せる体質が構築できつつある」。

 海外事業は輸出が伸びるほか、各拠点を軸にしたモノ作りが進展。現地生産した生地を現地で販売するなど協力工場含め各拠点間が連携したモノ作りと販売戦略が「順調にスタートし始めている」。

 今期に本格稼働する韓国法人は、現地生地の中国向け・日本向け・内販を軸に順調な滑り出しになっており、内販が7~8割を占める上海法人も好調を持続。インド法人では生地生産と外・外ビジネスが拡大中で、イタリア法人ではコレクションの充実により、拡販体制を整えている。北京法人は来期中の立ち上げを計画する。

 来期は収益力の確保を第一義とする。利益面で一時期苦戦を強いられた製品事業は利益体質への転換を今期進めており、来期もこの取り組みを継続強化する。テキスタイル事業では「リスク(備蓄)の手法変更」も視野に入れる。市場の二極化も背景にアパレルからはオリジナリティーを求められる傾向が強まるが、それに対応して染め生地ではなく生機の備蓄をより重視する体制なども考えていく。

 オリジナリティーを求める声には、企画力の向上で対応する。売れ筋予測も含め、「国内でも海外でも市場が求める新しいものを開発するという当社の役割は同じ」とし、日本の各産地や海外各拠点、協力工場との連携を深めながら、企画力の向上に改めて取り組む。