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「インターテキスタイル上海」に見る 中国内販の今(1)/ファッション志向が強まる

2017年10月17日(Tue曜日) 午後4時45分

 服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2017秋」が11~13日、中国・上海の国家会展センター〈上海〉で開かれた。日系企業は日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)が主催する「ジャパン・パビリオン」への参加者と単独参加者を合わせて数十社・団体が出展。独自素材を訴求し、好評を得た。各社の内販の現状を探った。

 日系企業はジャパン・パビリオンに35社・団体が参加したほか、十数社が単独出展した。うち、コスモテキスタイル、サンファッション、和歌山ニット工業組合など6社・団体がジャパン・パビリオンへの初出展となった。日本の差別化素材への注目度は高く、各社ブースは終日にぎわっていた。

 日本企業の出展者はこれまで、品質の高さや機能性のほか、小ロット・短納期対応などのサービスを訴求するところが目立ったが、今回展では「ファッションのための素材」の打ち出しが顕著になった。

 スタイレムの安田季隆取締役中国総代表は「(ローカルブランドの)レベルがどんどん高まっており、ファッションのための素材が求められている」と話す。5年ぶりに出展したエイガールズの山下智広社長も、「上海の展示会に以前出た際は、われわれの素材の微妙なニュアンスを理解してくれるブランドがなかった。それが変わってきている」と指摘する。

 ローカルブランドの成長は著しい。一部ブランドのバイヤーやデザイナーは、仏「プルミエール・ヴィジョン」などの海外展に足しげく通っており、目が肥えている。こうした中、ファッションへ向けた独自素材の重要性が高まっている。

 ネット通販専業の中高級レディース「DADINKOWA」を運営する青島紫墨服装の楊純総経理は「(差別化のため)他社が使っていない独自開発の生地が欲しい」と言う。内販に取り組む企業の開発力が、ますます問われていくことになりそうだ。

(上海支局)