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2017年度「グッドデザイン賞」/4495件のデザインを対象に審査/1403件の受賞が決定

2017年10月18日(Wed曜日) 午後3時31分

 日本デザイン振興会(川上元美会長)は、主催事業である「グッドデザイン賞」の2017年度受賞結果を4日、発表した。今年4月5日に応募受け付けを開始し、近年では最多の4495件のデザインを対象に審査を実施した結果、全1403件の授賞を決めた。この中には17年を象徴するデザインであるグッドデザイン大賞候補7件と、独自性、提案性、審美性、完成度などで特に高く評価した「グッドデザイン・ベスト100」が含まれる。また長年にわたりユーザーから支持されてきたデザインに贈る「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」25件も決定した。

 グッドデザイン賞に輝いた一部の企業を紹介する。

【西川リビング】西川リビング(大阪市中央区)の睡眠環境科学研究所が開発した「手作りキッズまくら」が受賞。17年度キッズグッドデザイン賞特別賞(審査委員長特別賞)をダブル受賞した作品でもある。

 同社が14年から推進する子供達の正しい睡眠習慣作りを応援する「民育活動」の一環。

 睡眠の価値を楽しみながら実感させる仕組み作りや、正しい睡眠習慣を身につける啓発性などの点が評価された。

 【東リ】東リ(兵庫県伊丹市)のビニル床材「ロイヤルストーン・モアルミナス」が受賞。3ミリの厚みしかないとは思えないほど、パターンに立体感と奥行感があり、「驚かされた」。ビニル床タイル独自の柄作りを、立体的に思考し、新しい表現手法を創出していることが評価された。

 【イワタ】イワタ(京都市)が製品化を進めた「人類進化ベッド2017モデル」がグッドデザイン賞受賞、「私の選んだ一品」にも選ばれた。

 楕円(だえん)形で、中心が皿のようにくぼみ、周囲全体が枕。寝返りをすると、ゆりかごは異なり、包まれるような安定・安心感があり、この点が評価された。

 4~27日まで東京ミッドタウン(人類進化ベッドの現物展示)で開かれる。

 【帝人フロンティア】帝人フロンティア(大阪市北区)が受賞したのは超軽量天井材「かるてん」。

 かるてんは、帝人のポリエステル製縦型不織布「V―Lap」を基材とする超軽量天井材。従来の天井材に比べて柔らかく、重さが約10分の1と軽量のため、万一、天井が落下しても被害を最低限に抑えることができる。この点が高く評価された。

【ニッケグループ】(大阪市中央区)は、「工房からの風」が受賞。取り組み部門の地域・コミュニティづくり/社会貢献活動カテゴリーでの受賞となる。

 新人工芸作家の発掘と支援を行う野外工芸展、自然環境を生かした庭造りの二つの活動で、モノ作りを通した交流の場を継続して創り出している点が評価された。

【島精機製作所】島精機製作所(和歌山市)は「無縫製ニットウエアシステム(ホールガーメント)」が「2017年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞。同社製の「ホールガーメント横編み機」とデザインシステム「SDS―ONE APEX3」との組み合わせにより、繊維産業で、企画からデザイン、生産、流通、マーケティング、そして販売までの全体の流れを刷新するトータル的なモノ作りの提案を高く評価された。

 【スタイレム】スタイレム(大阪市浪速区)はプロダクトブランド「今治謹製」が受賞。木箱入りタオルギフトとしては初の受賞。今治の歴史や職人の真摯な姿勢、息遣いまでをもデザインに反映したことなどが評価された。