担当者に聞く ユニフォーム最前線 6

2017年10月26日(木曜日)

東レ 機能製品事業部門 機能製品事業部長 武田 一光 氏

ユニフォームの重要性高まる

  ――ユニフォーム事業の2017年度上半期(4~9月)の商況は。

 昨年と比べて全体的に市況は回復傾向です。このため全ての用途が前年を上回る勢いとなっています。ワーキングは定番生地の荷動きが良くありませんが、異型断面ポリエステル短繊維「ペンタス」や中空ポリエステル短繊維「エアレット」など差別化わた使いの採用が増えていますし、ストレッチ素材も好調です。話題の電動ファン付き作業服向けの素材も好調。ただ、アパレルの競争が激化していますから価格競争に陥る懸念があります。それを防ぐためにも生地のレベルを上げていく必要があるでしょう。

 白衣は有力取引先アパレルが元気なことで好調ですし、サービスも悪くありません。防汚加工生地「テクノクリーン」の採用も増えています。学生服は流通在庫がやや多く、アパレルの発注は抑え気味ですが、学校別注も含めて合繊主体の素材への流れが強まりました。ポリエステル50%・ウール50%混の「トレラーナ」やポリエステル100%の「マニフィーレ」への引き合いが強まっています。

  ――今後の課題は。

 ユニフォームも徐々に流通構造が変化しています。既存の販売ルートの足を引っ張らない形で対応を考える必要があるでしょう。

 高視認素材「ブリアンスター」のような新しい商品を広げていくことも重要です。そのために国際安全機材・技術展「A+A」にも出展しました。パーソナル・プロテクティブ・イクイップメント(個人防護服向け素材・製品)といった商品も拡充しました。学生服もアパレルがソリューション提案を強化していますから、周辺アイテムまで含めて対応することが重要です。

  ――ユニフォームの役割が高まると。

 人手不足で労働市場は一段と売り手市場となるでしょう。人材確保のためにユニフォームの重要性が高まるはずですし、それはユニフォーム業界が力を発揮するチャンスでもあります。アパレル・流通が“仕掛ける”材料を提供するのが素材メーカーの役割。26、27日に東レ大阪本社(大阪市北区)、11月1、2日に東レ本社(東京都中央区)で開催するユニフォーム展示会でもそのために生体情報計測機能素材「hitoe(ヒトエ)」、乳がん患者向けインナー「ハグフィット」、防護服「リブモア」といった商品も積極的に提案します。

(毎週木曜日に掲載)