「労働4・0」の時代へ A+A2017 (2)

2017年10月31日(火曜日)

革新的な商品開発追い続ける

 「A+A2017」ではユニフォームを中心に出展している企業が200社以上あり、デザインや機能性の最新トレンドを見ることができた。

 日本でストレッチは定番化しつつあり、欧州でも同じ。ただ、ストレッチの中でも4方向(4ウエー)に伸びる素材を活用した開発が目立つ。ドイツのフリスタッド&カンサスグループ、ノルウェーのヘリーハンセンなどが4ウエーのストレッチ素材を使った新商品を投入。普段着としてもユニフォームを着用する機会が多いだけに着心地の向上に取り組む姿勢が強い。

 デンマークのマスコットは、薄手ながらも丈夫な4ウエーのストレッチパンツを前面に出してアピールした。膝部分には超高分子ポリエチレン繊維「ダイニーマ」を使い、耐久性を高めた。

 カラーの使い方も日本に比べ巧みだ。米国のディッキーズは11色のカラーをそろえ、多彩なカラーリングが魅力の“エブリデースタイル”を打ち出した。「販売はどの国も伸びている」(マーケティング&販売担当のアンナ・ハイム氏)と、ブランドの認知度の高さで市場を広げる。

 ベルギーのダッシーが新たに投入した「D―FX」シリーズは、生地の切り返しで視覚的にスタイリッシュな印象。4色展開で、カラーリングだけでなく、撥水(はっすい)加工や高強力ナイロン「コーデュラ」による耐久性向上など、着用者の利便性を追求した。売上高が「前年比20%増になる見通し」(欧州販売部長のアニック・イルティス氏)で、革新的な開発こそ成長への原動力となっている。

 女性向けのウエアを強化する動きも見られた。スウェーデンのブラックラダーは、高視認性ウエアで女性向け商品企画を充実。女性向けパターンの採用で背中からシルエットが奇麗に見える。「女性向けは需要が拡大しつつあり、もっと商品を充実させる」(マーケティング部長のアーニャ・ライヤマン氏)ことで市場開拓を加速する。

 ドイツの老舗メーカー、BPも女性向けワークウエアの商品開発を強化、高視認性安全服のカタログでは女性が表紙だ。日本では関心が低くなりつつあるペットボトルのリサイクル原料を使ったウエアでは、タグにウエアを作る際に使ったペットボトルの本数を図柄化。ちょっとした工夫で「改めて関心を高められる」(マーケティング担当のシルビー・タイル氏)。こういった手法を見ることができるのも、A+Aの醍醐味と言える。

(A+A取材班)