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富士紡ホールディングス/繊維事業は反転攻勢へ/上半期で構造改革にめど

2017年11月01日(Wed曜日) 午後2時8分

 富士紡ホールディングスの2017年4~9月連結決算は、売上高175億円(前年同期比18・3%減)、営業利益19億円(57・7%減)、経常利益21億円(54・3%減)、純利益14億円(52・9%減)の減収減益だった。

 主力の研磨材や化学工業品事業が期初の予想を下回り、減収減益となった。その一方で、構造改革に取り組んだ繊維事業は、在庫圧縮や物流費低減などのコスト削減効果と、量販向け肌着の利益改善などが奏功して増収増益となり、反転攻勢に向けての態勢を整えた。

 中野光雄社長は記者会見で、「ここ数年の構造改革の成果が出てきた。繊維事業を巡る環境は厳しいが、この路線を続けていく」と改革の成果に自信を示した。

 繊維事業は、インターネットなど新規販売チャネルの強化や、「BVD」ブランドのレディース商品の販売の拡大と、OEM製品・共同開発商品は順調に推移したことが収益を押し上げた。中野社長は「売れないものは作るなという方針は徹底したが、百貨店と量販店頼みでは売り場減少は避けられない」と述べ、下半期(10月~18年3月)も手綱を締めていく。

 一方、主力の研磨材事業が需要期の反動減で減収減益となったことに加え、成長事業に位置付ける化学工業品事業も原料の入荷遅れや一部ユーザーの受注減少により、フル稼働に至らず、全体の通期予想も下方修正を余儀なくされた。

 中期経営計画「加速17―20」では、前半2年間を拡大に向けての「改革の加速」ステージと位置づけており、下半期は、成長を期待する2事業拡大の基盤づくりにもアクセルを踏む。

 全社通期予想は売上高380億円、営業利益42億円、経常利益45億円、純利益29億円。