担当者に聞く ユニフォーム最前線 7

2017年11月02日(木曜日)

帝人フロンティア 繊維素材本部 ユニフォーム部長 伊藤 敏博 氏

ニット拡充、素材進化

  ――2017年度上半期(4~9月)の商況は。

 大型の別注があり、売上目標は達成しました。昨年に比べ業界での在庫調整が進み、ワーキングなどは堅調です。完全に回復したとは言えませんが、売り上げは決して悪くありません。加えて20年の東京五輪に向けた需要拡大の期待があります。ユニフォームはホテルや外食といったサービス業や鉄道・運輸など裾野が広いので、市場が盛り上がってほしいと願っています。

  ――建築ラッシュもワーキングの追い風になっているのでは。

 建築業界に限りませんが、高齢化や人口減で深刻な人手不足と聞きます。天候の影響を受けやすい過酷な職場に、快適な素材を提供したいという思いで開発を進めています。

 女性に活躍してもらうシーンを想定して、冬は軽量で暖かい「エルゴライト」、夏は遮熱性とUVカットに優れた「イクスマックネオ」も開発しました。もちろん女性だけではなく幅広い層へ向け提案します。

  ――18秋冬向けの内見会ではニット素材の比率を高めました。

 これまで1割程度でしたが4割に増やしました。インナー向けの提案が従来中心でしたが、オフィス・サービス向けのジャケットやパンツといった幅出しをします。スポーツ分野で高い評価を頂いている素材「デルタ」のニットの認知度が広がれば、採用につながると期待しています。

 加えて全社挙げてのプロモーション素材、ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」の打ち出しもさらに進めます。

 高視認素材では、色出しが難しかった赤がJIS規格を満たしました。中国に赴任していたことがあるのですが、高視認ベストなどの着用率の面で日本は遅れていると感じます。安全のためにも関心が高まってほしいですね。

  ――内見会ではアラミド繊維「コーネックス・ネオ」も紹介しました。

 アラミド繊維は帝人本体が持つ分野ですが、顧客が重なる部分もあり、裾野が広がるのではという思いから今回初めて参加しました。今は生地での提案が中心ですが、将来的には製品化できればと思っています。

  ――下半期の方針は。

 別注案件が増えてきているので、注力したいと思います。並行してカタログに採用してもらえるように素材開発を進めます。人材では営業活動分野での増員も考えています。

(毎週木曜日に掲載)