ごえんぼう

2017年11月07日(火曜日)

 中国で16歳以上の人は皆、顔写真と指紋情報が入った身分証カードを持ち、18桁に及ぶ番号を覚えている▼その記憶力に初めは驚いたが、本籍地や生年月日、性別、民族など法則性があり、さほど難しくはないらしい。この番号がないと中国では生活が成り立たない。銀行口座開設もスマホのSIMカード購入も電子決済登録も、飛行機や高速鉄道に乗るにも、ホテルに泊まるにも必要だ▼つまり、全国民の行動と消費動向は政府に把握されており、そのビッグデータが日々、更新・蓄積されている。経済成長を支える消費を喚起する経済の諸政策に、このデータを使わない手はない。良しあし、好き嫌いは別にして、ここに中国経済の強みがある▼日本でマイナンバー制度が普及しない。カード取得申請をしたのは全人口の1割に満たない。国民が必要としていないのか、“監視”を嫌っているのか。そこが日本の良いところでもある。