「労働4・0」の時代へ A+A2017 (8)

2017年11月09日(木曜日)

日本素材 高機能で魅了

 「A+A2017」の1900社超の出展企業のうち、日本企業は海外法人からの出展も含め25社ほどだった。その中でも素材メーカー各社は、日本ならではの高機能な素材を提案し注目された。

 東レは「労働環境改善」をテーマにPPE(個人保護具)とサンプル、素材でブースを構成。素材は「イージー・ムービング」、高視認性、難燃性、化学防護服、防寒、快適性など、機能別にマネキンで直感的に訴求。高通気性の防護服「リブモア」も披露し、来場者に強い印象を与えた。

 生体情報の連続計測ができる「hitoe(ヒトエ)」も紹介。日本では「作業者みまもりサービス」として、生産現場などで従業員の体調管理・安全確保に提供している。「A+Aで紹介することで、サービスの可能性を広げるヒントを得たい」と言う。

 高視認性生地は地元ドイツに次いで多い中国からの出展企業約360社の中でも提案が目立った。それもあってか、日本の素材メーカーでは高視認性にプラスアルファの機能を提案し、差別化を図る姿勢が目立った。

 今回が初出展の東洋紡STCは、高視認性素材「ルミアート」で綿混タイプや難燃機能を持つタイプを提案した。同じブースで東洋紡は、高強力ポリエチレン繊維「ツヌーガ」を手袋用途へ訴求し、出展する手袋メーカーもターゲットに認知度の向上を狙った。

 前回に続き、そろいの法被姿で来場者をもてなしたユニチカトレーディングはISO20471基準を持つ高視認性安全素材「プロテクサHV」や難燃素材「プロテクサFR」を提案。持続撥水(はっすい)素材「タクティーム」もユニフォーム用途に向け訴求し、その機能を体感できる展示に、来場者が足を止めていた。

 クラボウは、アクリル系難燃繊維と綿混の難燃素材「クラプロ―FR」(国内商標「ブレバノ」)を中心に紹介した。特に高視認オレンジで高洗濯堅ろう度タイプへの評価が高かったという。さらに縫製工程で発生する裁断くずを資源に再活用する取り組み「ループラス」にも高い関心が寄せられた。

 カネカはモダクリル繊維「プロテックス」を難燃作業服分野に紹介。「耐アーク」と「エコテックス」、「高視認オレンジ」を打ち出した。前回に続き、小松精練との協業による高視認のオレンジも紹介し、好評を得た。

(A+A2017取材班)