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大手紡績の4~9月決算/全社ベースで利益改善/繊維事業は苦戦目立つ

2017年11月10日(Fri曜日) 午前11時50分

 大手紡績の2017年4~9月決算が出そろった。全社ベースでは7社中4社が前年同期比減収になった一方、経常利益・純利益では5社が増益、1社が黒字転換と健闘した。半面、繊維事業は7社中5社が減収と苦戦が目立った。利益面は2社が増益、1社が黒字化し、構造改革などによる利益率の改善はまだ道半ばだ。

 総じて原糸分野が不振だった。クラボウ、シキボウ、日東紡が原糸販売で減収、ダイワボウホールディングス(HD)は合繊・レーヨン事業が振るわなかった。オーミケンシは、ブラジル事業の停止で減収だったものの、国内、中国でのレーヨンわたの販売が堅調だった。

 原糸が苦戦する中、ユニフォーム事業は堅調に推移し、業績に寄与した。クラボウ、日清紡HD、ダイワボウHD、シキボウの4社いずれも底堅く推移した。

 富士紡HDはインターネットなどの新たな販売チャネルの強化や、「BVD」ブランドのレディース商品の拡販などが収益を押し上げた。利益面では在庫の圧縮、物流費の抑制、量販向け肌着の利益改善で大幅な増益につなげた。

 日清紡HDは国内のシャツ・ユニフォーム地、スパンデックス糸、エラストマーの販売増加、海外のブラジル子会社の好調で増益となった。