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宇仁繊維 18秋冬/「高級化」へひとひねり/シルクや起毛など充実

2017年11月10日(Fri曜日) 午後12時0分

 生地製造販売の宇仁繊維は18秋冬シーズンに向け、今期(2018年8月期)方針に掲げる「高級化」を意識してシルクやトリアセテート、デジタルプリント、ジャカードなどを増強提案する。シーズンテーマの「ツイスト」に連動して撚糸使いを充実するほか、高級化に向けて「ひとひねりした生地」(宇仁麻美子常務)を多彩に取りそろえる。

 ポリエステル薄地織物の無地とプリントという主軸商品に加え、起毛などの後加工で温かみのある中肉生地を充実させ、ウオッシャブルといった機能素材も増強する。小松精練を軸に起毛のスエード調素材はさまざまなバリエーションを用意、中肉生地とともに秋冬開拓の中心に据える。

 プリントは「引き合いが確実に増えている」とし、大判の花柄や水玉柄を軸に充実を図り、デジタルプリントも加えて高級化を推進する。

 宇仁龍一社長は高級化について、「価格を高くするという意味ではない」と強調。シルクやトリアセテート、綿細番手高密度などを「価格を極力抑えて」拡充しながら、「見た目のインパクトと触感」を重視して「製品を作りたくなるような生地」の打ち出しを強めていく。

 これらの開発生地は大阪市中央区の本社で今日10日まで開催中の個展で、18春夏向けの現物とともに展示中。引き続き東京展を16、17の両日、港区の同社東京店で、名古屋展を21、22の両日、中区の同社名古屋店で開く。

〈オザキプリーツ/特許技術で製品販売開始/プリーツ加工増も狙って〉

 宇仁繊維の子会社であるオザキプリーツ(福岡市)はこのほど、世界9カ国で特許を保有するプリーツ加工、「プリ・オリオレ(織折)」を駆使したアパレル製品の販売を開始した。

 プリ・オリオレは、経糸と緯糸の特性を生かしプリーツの部分と未プリーツの部分を1枚の生地で表現する技術。ポリエステルなどプリーツ性のある糸と、綿などプリーツ性のない糸の交織素材に用いる技術で、加工のOEMはこれまでも受けてきたが、加工受注の拡大も狙って製品販売に乗り出すことを決めた。

 製品はデザイン、パターンとも自社で行い、販売は関連会社であるオーズピースクリエイティブが行う。卸販売を基本とするが、半別注や別注にも対応する。今日10日まで大阪市内で開催中の宇仁繊維の個展でスカートなど13型の製品を展示中。