上海国際不織布展/個性的な高品質素材訴求/日系メーカーが存在感示す

2017年11月10日(金曜日) 午後1時48分

 【上海支局】アジア最大級の不織布展示会「第17回上海国際不織布展(SINCE2017)」が8日、中国・上海市の上海世博展覧会で開幕した。展示面積2万7千平方メートルで、22カ国・地域の461社が出展。その中で、日系素材メーカーが、個性が際立つバラエティー豊かな高品質素材を出展し、存在感を示している。今日10日まで。

 中国の不織布市場は、紙おむつなど衛生材料・製品を中心に成長が続いている。一方でローカルメーカーの参入が相次ぎ、競争は激化する一方。こうした中、日系素材メーカーは高品位な商材を武器に、内販を拡大している。

 旭化成は、スパンボンド不織布(SB)とキュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」、人工皮革「ラムース」、油水分離フィルターシステム「ユーテック」を前面に訴求。各素材を使った最終製品を展示し、幅広い用途を展開する総合力を分かりやすくアピールする。SBでは、過熱プレス成型加工が容易にでき、食品・飲料の包装材などに使われる「スマッシュ」などが注目されている。

 初出展のダイワボウレーヨンは、日本ノズルと共同でブースを構える。同社のスパンレース不織布用のレーヨンは日本市場向けが中心だが、海外市場も今後強化していく方針で、知名度向上のために出展した。内販は、香港現地法人、大和紡績香港を通じたビジネスが徐々に拡大している。

 工業用資材用途に強みを持つユニチカは、タイ工場の新設備で生産するポリエステル製SBを前面に打ち出している。タイで今春3号機を稼働し、グループ全体の生産能力が年間3万トンに拡大した。中国ではこれまで、生産がタイトになっていることを理由に受注を抑えることもあったが、今回の増産を機に内販拡大にかじを切る。

 東レグループは東麗高新聚化〈南通〉(TPN)とトーレ・アドバンスト・マテリアルズ・コリア、トーレ・ポリテック・ジャカルタの3社で共同出展。ポリプロピレン製スパンボンドを中心に、植物由来ポリエステルを使った不織布など差別化製品を紹介している。