香港紳士服の利邦/中国の山東如意集団筆頭株主へ

2017年11月15日(Wed曜日) 午前11時16分

 香港上場で高級紳士服ブランドを扱う利邦(トリニティー)は、中国本土の繊維・アパレル大手、山東如意集団に向けて第三者割当増資を実施する。如意集団の持ち株比率は51・38%となり、筆頭株主が入れ替わる。

 1株当たり株価は1・2香港ドルで、8日終値から6割高い。如意集団の出資額は22億1520万香港ドル。利邦は約22億香港ドルの資金を得ることになり、運転資金に充てる。手続きは1カ月内に終わる見通し。

 利邦は、本土を含む世界各地で事業展開する如意集団から出資を受け入れ、新たな商機を見出す考え。財務状況の改善にもつながるとしている。

 利邦は先月、独立した第三者との間で新株発行に関する協議を進めていると明らかにしていた。利邦の現在の筆頭株主は、香港の馮氏集団(フォン・グループ)傘下で、小売事業を手掛ける馮氏零售集団(フォン・リテイリング)とその関係者で、40・95%株を保有する。取引完了後は持ち株比率が2割以下に減る。

 利邦は大中華圏で、英国の紳士服ブランド「ギーブス&ホークス」「ケント&カーウェン」、イタリアの紳士服ブランド「セルッティ1881」の3ブランドを展開する。近年は経営が悪化しており、2017年6月中間期決算の純損益は2億5700万香港ドルの赤字を計上した。直近では手元資金の不足を指摘する報道も出ていた。〔NNA〕