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ズームイン/宇仁繊維の取締役に就いた西村 将弘 氏/強いチーム作っていく

2017年12月06日(Wed曜日) 午前10時34分

 宇仁繊維の創業から19期目(2018年8月期)に当たる今期、オーナーである宇仁家以外からの役員が2人、初めて誕生した。その一人が西村将弘氏。「とにかく行動」というこれまで自らに課してきたモットーに、「会社全体を見渡す視点」を加え、事業拡大にまい進する。

 学卒後に入社した瀧定(現・瀧定大阪、スタイレム)では一貫して貿易部門を歩んだ。大学ゼミが同じだった宇仁麻美子常務から声がかかったことをきっかけに同社を退社し、新天地、宇仁繊維に移ることを決める。

 当時の宇仁繊維と言えば、新進ながら国内で一定の存在感を示す規模に成長する傍ら、生地輸出事業を本格化しようとしていた時期。この重大なミッションを一手に引き受けたのが西村氏だ。「輸出を伸ばすというシンプルなミッションだった」が、苦労がなかったわけではもちろんない。方針、考えの違いから宇仁龍一社長とぶつかることも多々あった。ただ、「プルミエール・ヴィジョン」を筆頭に海外のあらゆる展示会に出展するなど輸出拡大への体制を宇仁社長が積極的に作ろうとしてくれたことが強力な後押しになった。「体制は会社が作ってくれていたので自分は前線で売りまくるだけだった」し、社長の信頼に応えたい一心で「死ぬ気で働いた」。

 当初は苦しんだが、「5年がたつ頃から目に見えて成果が表れ出した」。以後も海外市場開拓に精を出し、海外出張頻度は毎月2週間以上に及んだ。今では「完全に基盤はできた」として部下の育成にも力を注ぎながら、意識的に視点を変えるようにしている。

 視点を変えるのは、役員になったことに加え、大阪店の店長代理として国内向けにも目を配る必要が出たためだ。輸出チームは当初の3人から23人にまで拡大。そのけん引役を果たしたという自負を持ちながら、今後は視点を広げて全体を見渡していく。

 趣味は学生時代から続け、今ではコーチも務めるヨット。「会社で強いチームを作ることとヨットの指導とはよく似ている」と言い、輸出の枠にとどまらず会社全体を対象に強力なチームを作っていくことを誓う。

(武)

 にしむら・まさひろ 1992年関学大文学部卒、瀧定入社。一貫して貿易部門を歩み2006年4月宇仁繊維入社。輸出担当として課長、次長、部長などを経て17年10月から現職。大阪市出身。49歳。趣味はヨット。