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宇仁繊維/播州産地に織機2台増設/ジャカード好調受け

2017年12月12日(Tue曜日) 午後3時5分

 宇仁繊維はこのほど、提携機業への新たな設備貸与を決めた。購入するのはジャカード搭載のレピア織機2台で、貸与先は播州織産地の藤井福織布(兵庫県西脇市)。数シーズン続いた無地トレンドから色柄が台頭するなか宇仁繊維はジャカード綿織物の開発加速を方針に掲げており、今回の増設もその一環。来年春ごろの導入を予定する。

 購入を決めたのはストーブリ製のジャカードを搭載したイテマウィービング製レピア織機2台。これを機に、「ジャカード綿織物を増強していく」(宇仁龍一社長)。

 ポリエステル長繊維織物を主力とする同社は、綿織物の増強を数年前から方針に掲げている。その方針を具体化する策として2015年秋には提携する播州織産地の機業、藤井福織布にジャカード搭載レピア織機2台、ジャカード搭載エアジェット(AJ)織機2台を購入し、貸与した。「2重ビームを織りたい」として今回はAJ織機ではなくレピア織機を導入することにした。

 宇仁社長によるとジャカードやレース、プリント、先染めといった色柄物のトレンドが強まっており、同社も今期(18年8月期)の方針に「生地の高級化としてジャカードやインクジェットプリントを増強する」ことを掲げている。藤井福織布の現有4台のジャカード織機がトレンドの追い風と宇仁繊維の同方針を受けてフル稼働を続けているため今回の増設に踏み切った。

〈第1四半期は1%の微増収/前年同期好調の反動で鈍化〉

 宇仁繊維の2018年8月期の第1四半期(9~11月)単体売上高は、前年同期比1%の微増だった。

 9、10月は4%増だったが、11月は前年同月が月次の史上最高売上高だった反動により前年を割った。輸出は9、10月が11%増と伸ばしていたが、11月は同様の理由で減少に転じ、第1四半期計で5%減となった。

 宇仁龍一社長は、「11月は前年同月の反動で減少になったもののアパレル不況の中でも国内、輸出ともに健闘している」とし、プリントやジャカードといった柄物の引き合いが増えていることなどと併せ、12月以降は前期比5~6%増で推移するとみている。

 17年8月期の単体売上高は75億円で、今期は80億~82億円を見込んでいる。