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シキボウ/紡績事業の収益改善へ/ベトナム生産力高める

2018年01月11日(Thu曜日) 午前10時50分

 シキボウは紡績事業の収益改善に取り組む。人件費などでメリットがあるベトナムの紡績協力工場の生産力を向上させると同時に新たな販売先を開拓することで業績を高める。

 現在、ベトナムの協力工場に日本から技術者を派遣し生産技術の向上に取り組んでいる。来期(2018年4月~19年3月)には国内生産の細番手糸や、昨年撤退したタイシキボウの差別化糸の生産をベトナムでもできるようにする。

 宮本勝啓上席執行役員繊維部門副部門長によると富山工場の生産力を3万5千錘から2万錘に下げ、ベトナムに1万5千錘を移管する。また、タイシキボウの生産量の約半数をベトナム生産に切り替える。

 来期から新たに大手SPAにも糸の提案を始め、売り上げ拡大につなげる。これまでの主な売り先は中・高級アパレルメーカーがメインだった。ベトナム生産への切り替えることで差別化糸の生産コストを落とし、大手SPAへもアピールする。

 カジュアル衣料にも機能糸の提案を始める。シキボウが得意とする機能加工のニーズは、企業ユニフォーム向けで需要が高いが近年、一般衣料でもニーズが出てきているという。ユニフォームに限らず、幅広い分野へ機能加工糸を売っていく。

 宮本上席執行役員は「アパレルの販売不振は依然として変わらず、紡績事業の期中の巻き返しは難しい」とし、「新たな施策により来期からは攻勢に転じたい」と話す。

〈紡績事業の第3四半期/減収減益の見通し〉

 シキボウの紡績事業の第3四半期(2017年4~12月)業績は前年同期比減収減益となる見込み。高級衣料の売れ行きが停滞している影響で、アパレルメーカー、国内繊維産地への糸販売が振るわなかった。