中国・化繊四大メーカー/今年末にPX相次いで稼働/川上投資を活発化

2018年01月12日(金曜日) 午前11時24分

 【上海支局】中国の化繊メーカー大手、栄盛集団、桐昆集団、恒逸集団、恒力集団の4社が川上投資を積極化している。今年末には、高純度テレフタル酸(PTA)の原料であるパラキシレン(PX)の新工場を各社が相次いで稼働させる。パラキシレンからPTA、PETまでの一貫生産を目指している。

 PTAは近年の積極投資もあり、中国の生産能力は世界の7割を占めるといわれている。一方、PXは56%を輸入に頼っている。こうした中、輸入依存を減らしたい政府はPXの生産規制を緩めており、各社が新規投資を行っている。

 現在、PXを生産するのは栄盛集団のみだが、他3社もPX工場を建設している。恒逸集団が今年末にPX新工場での生産に乗り出すほか、恒力集団と浙江石化の石油精製・PXの一体開発プロジェクトも稼働を予定する。

 川上から川下の垂直統合サプライチェーンを4社が築くことで、業界の優勝劣敗がさらに進む。

 こうした中、勝ち組の4社は連携を強めている。栄盛集団と恒逸集団が協業するPTAの生産能力は、国内の4割に及ぶ。

 栄盛集団と桐昆集団、巨化集団が進める石油精錬のプロジェクト第一期は、完成すれば年産2千万トン規模になり、中国でトップ10にランクインするという。