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シキボウ 織物販売/来期、各分野で新施策/ユニフォームはニット強化

2018年01月18日(Thu曜日) 午前10時51分

 シキボウの織物販売を主力とする繊維部門営業第二部は来期、ユニフォーム素材、寝装・リネン、中東生地輸出の各分野で新たな施策を打ち出す。

 作業服を中心としたユニフォーム素材の販売では、メインの布帛素材に加えニット素材・製品の拡販に力を入れる。昨年、スポーツ課をユニフォーム課に編入してニットの販売を始めた。現在、織物の営業部署との連携効果が得られているため、さらにニットの販売担当者を増やして営業を強める。

 電動ファン(EF)付きウエアの市場が急拡大したことを受け、専用の素材を新たに投入する。これまでのEFウエアの素材はファンの風が被服内に行き渡るように通気度の低い素材が使われているがファンを止めると暑いのがデメリットだった。そこでファンを止めたときも快適に過ごせる新素材を売り出す。

 寝装・リネン分野ではホテルに供給するリネン業者への販売量を増やす。洗濯耐性に優れた抗菌・防臭、制菌などの衛生機能加工を強みに取引を広げる。東京五輪に向けて新たに開業する宿泊施設などへ枕カバー、シーツ、布団カバー、タオルを拡販する。

 中東地域に向けた民族衣装用途の生地販売は、販売先の在庫調整期で環境は逆風にある。新たな需要の喚起策として生地の風合いに新たなバリエーションを増やす。民族衣装以外にインナー、タオルも販売しているが、これらの数量を増やすと同時に、寝装関連の繊維製品も販売できないか検討する。

〈中東失速し前年実績割れ/17年4~12月期〉

 シキボウの営業第二部の2017年4~12月期業績は前年同期と比べわずかながら下回ったようだ。中東への生地輸出失速が影響した。

 上半期(17年4~9月)まで各分野で底堅く動いてきたが、10~12月でサウジアラビア、ドバイなどへ輸出する民族衣装用途の生地販売が失速した。主要な供給国・地域で衣料消費が低迷し、販売先の在庫が過剰となったため。「通年の半分程度まで販売量が減った」(尾﨑友寿営業第二部長)と言う。

 企業ユニフォーム用素材の販売は好調だった。備蓄アパレル向けで定番素材の動きが活発。春夏用の高通気素材「アゼック」で大型の別注案件を獲得した。今期からニット素材の提案を始めたが、Tシャツ、ポロシャツなどの動きが活発であり、布帛の販売部署とも連携が取れるようになってきた。

 寝装分野は横ばい。病院でのリネン業者に供給するシーツ、布団・枕カバー、タオルなどが底堅く動いた。東京五輪に関連したホテルの新設で、宿泊施設向けへの供給が増えている。