テキスタイル産地 1~3月商況 ⑤

2018年01月19日(金曜日)

桐生産地 婦人織物中心に厳しさ

 群馬県の桐生産地では、勢いを欠いた状況が続いている。桐生は織布から編み、刺しゅう、レース、加工まで幅広い商材がそろう産地だが、産地企業によると「婦人用織物が特に厳しい」とし、「昨年の11~12月は前年同期比10~20%減のイメージ」と言う。1月以降についても不透明感が強くなっている。

 婦人用織物の低調な動きは、2016年の秋から継続している。織布メーカーは「大手アパレル企業によるブランドの統廃合のほか、衣料品販売の低迷などが響いている」と分析する。今秋冬物の店頭は防寒品を中心に良好だったものの、18春夏物や来秋冬物の受注への影響は現在のところ見えていない。

 織物では婦人が伸び悩むと同時に、和装関連も厳しさから脱し切れず、浮揚感は感じられない。その一方でインテリアやカーテンなどは大きな波がなく、「悪い中でも比較的安定した推移を見せている」(織布メーカー)との声が聞こえてくる。

 桐生産地では、商材開発力の継続強化を図るのは当然として、海外市場への再進出を視野に入れたいと話す企業も増えてきた。元々人絹織物輸出を主軸に成長してきた産地であり、ノウハウの蓄積もある。桐生織物協同組合・工業組合にも窓口があるなど、輸出振興への体制は整っている。