香港/輸出3年ぶりプラス回復/17年8%増、今年も伸びか

2018年01月30日(Tue曜日) 午前11時2分

 香港政府統計処が25日発表した2017年通年の輸出額は前年比8%増の3兆8758億9800万香港ドルだった。3年ぶりにプラスを回復し、過去最高額を更新した。中国をはじめとするアジアでの製造活動の活発化や先進国市場の経済回復などが香港の輸出を押し上げた。今年の輸出もプラスを維持するとの見方が広がっている。

 伸び幅は11年以降で最大。ただ1~11月(前年同期比8・2%増)からは伸びが鈍化した。輸出の内訳は、地場輸出が前年比1・4%増の434億5500万香港ドル、再輸出が8・1%増の3兆8324億4300万香港ドルとなった。

 輸入額は8・7%増の4兆3570億400万香港ドルで、貿易収支は4811億600万香港ドルの入超だった。

 輸出先別では、全体の54・3%を占める中国本土向けが8・4%増の2兆1058億2900万香港ドルとなり、全体平均を上回る伸びを記録。輸出額4位の日本向けは10%増の1284億7400万香港ドルだった。インド(35・9%増)や台湾(19・9%増)、オランダ(11・5%増)、ベトナム(10・3%増)もそれぞれ2桁%伸びた。輸出額2位の米国は1・9%増。主要10カ国・地域のうち、マイナスはシンガポール(0・4%減)のみ。

 輸入元を見ると、主要10カ国・地域の全てがプラス。全体の46・6%を占める本土からは5・9%増の2兆301億4500万香港ドル。日本は2・7%増の2533億9400万香港ドルだった。伸び幅が大きかったのはマレーシア(26・8%増)やインド(15・8%増)、台湾(12・9%増)、シンガポール(10・1%増)など。

〈12月輸入過去最高〉

 昨年12月単月の輸出額は、前年同月比6%増の3606億8800万香港ドルだった。11カ月連続のプラス成長。伸び幅は前月から1・8ポイント鈍化した。

 内訳は、地場輸出が0・1%増の36億1800万香港ドル、再輸出が6%増の3570億7千万香港ドルだった。輸入額は9%増の4205億8600万香港ドルとなり、単月としては過去最高額を記録した。貿易収支は598億9800万香港ドルの入超。

 輸出先別では、主力の本土向けが1・7%増の1949億1700万香港ドル。日本は10・8%増の120億2千万香港ドルだった。輸入元別は、本土が4・2%増の1954億8700万香港ドル、日本は5・8%増の242億7200万香港ドルとなった。日本からの輸入は3カ月ぶりにプラスに転じた。

〈堅調な見方多く〉

 政府報道官は短期的な見通しとして、「世界経済が改善しており、香港の輸出は伸びるだろう」と指摘した。

 香港貿易発展局(HKTDC)は昨年末、香港の18年の輸出額が前年比で6%増えるとの予測を示していた。消費者と企業の景況感が高まっている上、投資や消費がそろって伸びていることが輸出を押し上げるとの判断。先進・新興国市場の双方で貿易需要が拡大するとみている。

 貿易業界団体の香港輸出商会(HKEA)の孫騰章副会長も、18年の輸出伸び率が1桁%台を維持するとみる。今年も海外向け販売が勢いを維持するという。〔NNA〕