台湾・遠東新世紀/米国のペットボトル工場取得

2018年02月13日(火曜日) 午後3時18分

 台湾繊維大手の遠東新世紀(ファーイースタン・ニューセンチュリー)が米国で既存のペットボトル工場の入札案件を落札したことが、このほど分かった。投資額は3350万ドルとみられる。取得した工場は同社としては初の米国拠点となる見通し。「蘋果日報」が伝えた。

 投資子会社のファー・イースタン・インベストメントによると、遠東新世紀が落札したのは、2017年10月に米国の連邦破産法第11章(チャプターイレブン)に基づき裁判所に破産申請した化学メーカー大手M&Gポリマーズが所有する資産。M&Gポリマーズがウェストバージニア州に設けていたペットボトル工場と、オハイオ州の研究開発拠点で、敷地面積172ヘクタールのペットボトル工場は年産能力が36万トンだったという。

 チャプターイレブン申請を受け、M&Gポリマーズの資産が競売にかけられ、遠東新世紀が応札していた。米時間2日の公聴会を経て、落札手続きが完了する見通し。

 遠東新世紀はペットボトル生産とリサイクル事業に注力しており、台湾のほか中国にも生産拠点を構えている。ベトナムにも年産能力40万トンの工場を建設中で、今年6月に稼働する予定。

 米国では、トランプ政権が法人税率を大幅に引き下げるなどの政策で製造業への同国内投資を呼び掛けており、遠東新世紀も関心を寄せていた。関係者によると、同社幹部らは17年12月に米国を訪れ、投資案件を物色していたという。米国のペットボトル市場規模の大きさも投資に踏み切った要因の一つとみられる。

〔NNA〕