メーカー別 繊維ニュース

寝具×家電 白衣×化粧品 素材×ゴミ収集車/異業種コラボ最新事情

2018年02月14日(Wed曜日) 午前10時47分

 異なる業界の企業が組み、これまでにない形での需要創造、ブランディング、用途開拓に取り組んでいる。寝具×家電、白衣×化粧品、素材×ゴミ収集車の三つの事例を追った。(岡崎直子・國分瑠衣子・橋本学)

 東京西川は昨年2月から、パナソニックとコラボした「睡眠環境サポートルーム」を、寝具専門店の日本橋西川で展開している。“睡眠環境のトータルリフォーム”を切り口に、寝具だけでなく、寝室全体を提案しようというものだ。

 パナソニックの睡眠環境サポートシステムが、スマートフォンの睡眠計測アプリと連動して空調・照明・音響を調整し、快適に眠り、起きる環境を整える。成約はまだだが、月平均10~20組ほどの来店客がデモンストレーションを体験。「寝室という空間、快眠の提案がうれしい」「リフォームする際の実感が湧く」などと好評を博している。

 リフォーム事業に力を入れるパナソニック側も、水回り中心の補修・修理から暮らし方提案へシフトする中で、体感できる同ルームへの期待は大きい。グループ会社のパナソニックリフォームのリフォーム展示場と日本橋西川で送客し合い潜在需要を掘り起こす。リフォーム展示場からの紹介で、東京西川の寝具販売につながるケースも出てきた。パナソニックのショールームに睡眠環境サポートルームを設けることも検討している。

 医療白衣製造販売大手のナガイレーベンは資生堂と協業し24日、看護師に向けた初のビューティー講座を開く。看護師をモノとコトの両面から応援するプロジェクトの一環で、資生堂のヘアメーキャップアーティストが、医療現場に合ったメークを無料でアドバイスする。モノの部分では、資生堂が持つ色彩研究の知見をウエアに生かし、日本人の肌を美しく見せる色を採用したナースウエア「ブライトデイズ」を開発した。

 「白衣メーカーとして看護師への感謝の気持ちを形にしたい」(澤登一郎社長)としてナガイレーベンが、資生堂に持ち掛けて実現した。ビューティー講座は年間で10回程度を予定しており、要望があれば医療機関への出張講座も行う。今後、男性看護師や医師ら医療に関わる全ての人に対象を広げる。

 シキボウは11年に、香料メーカーの山本香料(大阪市中央区)と共同で、不快臭を取り込んで良い香りに変える加工、「デオマジック」を開発した。生地としての販売を当初は想定していたが、北海道の畜産農家で加工薬剤そのものにニーズがあることが分かり、畜産用に改良した薬剤の販売が14年にスタート。バキュームカーを使う全国の環境整備事業者向けにも薬剤を応用した衛生車用潤滑油を開発し、16年に発売した。

 17年には、ゴミ収集車を製造する新明和工業と組んで、車載の薬剤噴霧装置を開発。同装置は、生ごみ収集の過程で生まれる臭気を消し従業員の労働環境を改善するのに役立っている。