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大手紡績の4~12月決算/全社ベースで利益改善/繊維事業は苦戦目立つ

2018年02月15日(木曜日) 午前10時28分

 大手紡績の2017年4~12月決算が出そろった。全社ベースでは7社中5社が前年同期比減収になった一方、経常利益・純利益では4社が増益、1社が黒字転換と健闘した。

 繊維事業を見ると7社中5社が減収と苦戦が目立つ。利益面は3社が増益、1社が黒字化、残る3社は減益と繊維で稼ぐ体質への改善はまだ道半ばだ。

 総じて原糸分野の不振が目立つ。クラボウ、シキボウ、日東紡が原糸販売で減収だった。

 ダイワボウホールディングス(HD)は合繊部門で不織布の売り上げが健闘したものの、コストアップ要因により利益が圧迫された。レーヨン部門は衣料用原綿が堅調だった一方、対米向けの防炎素材は不振。

 オーミケンシは、ブラジル事業の停止で減収だったものの、国内、中国でのレーヨンわたの販売が堅調に推移し利益で黒字に転換。

 原糸が苦戦する中、ユニフォーム関連は上半期に続き底堅い動きがうかがわれる。クラボウ、日清紡HD、シキボウの3社はいずれも底堅く推移し繊維事業の業績を下支えする格好になった。

 富士紡HDの繊維事業は微減収も利益は前年比大幅増。在庫の圧縮、物流費の抑制、量販向け肌着の利益改善で成果が得られた。

 日清紡HDは国内ではユニフォーム地、スパンデックス糸などの販売は増加したが、輸出向けシャツ地、デニムの販売が低調だった。