メーカー別 繊維ニュース

メーカーのASEAN戦略/現地生産の差別化素材訴求/製造拠点活用を強調

2018年02月20日(Tue曜日) 午前11時13分

 「第4回アセアン縫製用素材展」に出展したメーカー系各社では、快適機能衣料のトレンドからカジュアルウエアの顧客とも多くの商談機会があった。今回の来場者数は前回比約1割減の1060人。併催された三つのセミナーはいずれも満席となり盛況だった。

 東レグループはタイ、インドネシア、マレーシアに展開する製造拠点が集まる唯一の展示会として同展を活用。ポリエステル・レーヨン混素材、アクリル、ニットなど各社の特徴を紹介してASEAN地域での最適なサプライチェーン作りに貢献する戦略を打ち出した。商事子会社の東レインターナショナルがベトナムに設立した現地法人との連動性も高めて選択肢を増やしていく。

 ユニチカトレーディングはインドネシアの紡績・先染め織物自社工場ユニテックスを起点に、高付加価値素材の生産機能と縫製の一貫提案を強調した。ユニテックスで生産する特殊紡績糸「パルパー」を使ったカジュアル、ドレスシャツ用実績素材を披露。スポーツ、インナー、ユニフォームなど商品用途別にASEAN域内で生産可能な付加価値素材を提案した。

 ベトナムでもホーチミンを開発拠点に、技術者を常駐させて域内の生地開発体制を強化する。協業先に技術指導を徹底する方針を重視する。

 東洋紡STCのブースには快適機能衣料に対するトレンドからカジュアルウエアの顧客が多く来場した。日本で生産する長短複合糸素材「マナード」やインドネシアから供給可能な、スパンデックス繊維を使わないストレッチ素材「テクニスタ48」が好評だったという。ロットやQRの要望にどう応えるかを今後の鍵にする。

 帝人フロンティアはインドネシア法人が現地の生地開発体制をアピールした。高バランス織・編み物「デルタ」などスポーツウエア用機能素材の供給体制が来場したカジュアル衣料の顧客の興味を引いたという。

 シキボウはこの1~2年でベトナムでの事業展開が広がっている。フエにある現地系紡績工場1社と差別化糸生産で協力し始め、品種を増やすほか、2008年から活用する編み立て染色縫製一貫工場でのポロシャツ生産は数量が中国を超えて主力拠点に育った。