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メルテックス/人材と設備投資で品質向上/日本向けと内販の拡大へ

2018年02月22日(Thu曜日) 午後3時14分

 【ジャカルタ=橋本学】シキボウのインドネシア紡織加工子会社、メルテックス(東ジャワ州モジョケルト県)は2018年度、主力生産品の品質向上に取り組む。不良品率を下げてコストを改善し、日本向けの販売拡大とともに、インドネシア内販の拡大にも取り組む。

 現在、売上高の大半は日本向けが占め、内販は少ない。主力のポリエステル綿混、CVC素材(糸・織物・加工布)で、メルテックスより安いローカル品との違いをいかにつけるかが今後の課題となる。消臭、抗菌防臭といった得意の機能加工による付加価値で需要を掘り起こす。

 営業を担当する半田耕一副社長は「いかに現地ニーズに合った素材を開発するかに加え、納期や品質面でのサービス向上が欠かせない」と述べ、「まずは品質を高め、C反の削減に取り組みたい」と話す。不良品の削減はコスト改善で即効性があるため。

 日本人技術者による現地人材への指導と並行して、生産設備も更新する。「メルテックスは今年で創立48年目。老朽化した織機も更新すれば、省人力や相当の効率アップが期待できる」(半田副社長)と言う。

 人件費上昇と原料コスト上昇への対処が差し迫った課題。「ポリエステル原料が高騰し、綿相場もレーヨンにつられて高値圏にある。少しでも生産コストを下げ、原料上昇分は売値に転嫁するよう努力する」(同)

 17年12月期決算は売上高が前期より増え、営業利益は横ばい。主力の日本市場向け繊維素材が総じて堅調だった。日本市場でワーキング・スクールユニフォーム用素材が底堅く動いた。寝装・リネン向けは前年並み。中東民族衣装用素材が10~12月期から低調になった。バイヤーも仕入れに慎重になっているという。

 メルテックスの保有精紡機は5万錘、糸の生産力は月360トン、生機・加工布が月100万ヤード。日本向けの生産でフル操業が続く。昨年のタイシキボウの撤退に伴い、タイでの双糸生産を補う格好でダブルツイスター10台を新たに購入した。需給状況を見て今後も増強、更新を検討する。