タイフジボウテキスタイル/縫製増強の効果上げる/綿糸自販再構築もテーマ

2018年02月27日(Tue曜日) 午後4時5分

 【バンコク=宇治光洋】富士紡グループの紡績・編み立て・縫製子会社であるタイフジボウテキスタイル(TFT)は、昨年実施した縫製増強の効果を上げることを2018年の課題とする。岩國信利社長は「早期に月産15万枚のフル生産体制に持っていく」と話す。

 TFTは、富士紡グループのインナー製品ブランド「BVD」向けの綿糸生産と編み立てが主力だが、近年はBVDの肌着生産がタイにシフトするのに合わせて縫製も強化してきた。このため17年にミシンを増設し、従来は8万枚だった月産能力を15万枚に拡大。同時に、2万錘あった紡績は1万4千錘に減らした。この生産体制再編の工事が昨年10月に完了した。

 岩國社長は「現在は縫製スタッフの熟練度を上げている段階」と説明する。同じく富士紡グループのタイ縫製会社であるジンタナフジボウと合わせてタイでの紡績から縫製までの一貫生産体制の強化を進め、富士紡グループのインナー製品事業での役割を一段と強く担うことを目指す。

 減錘した紡績も「設備規模に見合ったコスト競争力を確立することが必要」と指摘。このため昨年12月に空調・冷却設備を更新し省エネ対策を行った。綿糸の自販再構築もテーマとなる。TFTが生産する綿糸はBVD用原糸が中心だが、それ以外に自販向けが生産量の5~10%ある。これを10~15%まで高めたいとする。そのために紡績も細番手化や小ロット対応など生産品種と販売の高度化を進める。