ANEX への 道~不織布の時代へ~ (1)

2018年03月05日(月曜日)

12年ぶり日本開催、期待大

 「ANEX2018(アジア国際不織布産業総合展示会・会議)」が6月6~8日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。米国「IDEA」、欧州の「INDEX」と並ぶ世界三大不織布展の一つであるANEXの日本開催は実に12年ぶり。アジア不織布協会(ANFA)とともに、主催を担う日本不織布協会(ANNA)の大石義夫会長(ダイニック社長)は、日本開催について「日本の高い技術を世界に発信するビジネスチャンス」と述べ、金井宏彰ANEX2018大会委員長(金井重要工業社長)も「ANEXは名実とも不織布の国際展。成功させて、不織布のプレゼンスを高めたい」と意欲を示す。

 前回のANEX2006時から日本の不織布は大きく変化した。経済産業省によると2006年、不織布の国内生産量は約33万㌧。16年は約34万㌧で、17年もほぼ横ばいを維持した。

 ちなみに日本の化学繊維生産量は06年の約120万㌧から16年の約90万㌧へ25%減、綿糸は約8万㌧弱から約3万㌧強へ60%減、毛糸生産は1万5千㌧から9千㌧へ40%減と、国内の繊維生産が軒並み大幅縮小する中で、06年からの伸びはわずか3%とはいえ、国内生産が増えた繊維素材は他にはない。しかも、ポリエステルやポリプロピレンなど汎用合繊を原料にする不織布は、炭素繊維やアラミド繊維のような高性能繊維でもないにもかかわらず、生産量を増やしている。

 国内生産だけでなく「国内の不織布消費量は年率6%増を続けている」(大石会長)。国内生産の不足分は日本企業の海外拠点を中心とする輸入で賄っており、「日本企業が得意とする機能性不織布の国内需要が拡大している」(同)のは間違いない。

 その日本の特徴である機能性不織布が一堂に集まるのがANEX2018だ。当初は東京ビッグサイトの2館を使用する計画だったが、3館に増やした。それでもスペースが埋まった。「これは不織布へのフォローの風が吹いている表れ」と、金井ANEX2018大会委員長も手応えを示す。

 手元に経済産業省がまとめた繊維産業の現状と課題と題した資料がある。その中で、化学繊維企業の成長を支える繊維製品の一つとして不織布が挙げられている。これは、日本で不織布がかつてないほどに重要視されている表れだろう。

 その中でANEX2018が開催される。ANEX2018は海外出展者が約6割強を占めるなど国際展でもあり、国内だけでなく、世界的にも成長産業である不織布の最先端を見ることができる。

 本連載ではANEX2018出展企業を中心に不織布関連企業の戦略などを探ります。本連載は繊維資材・不織布専門サイト(techtextile&nonwoven.wordpress.com)にも同時掲載します。

(毎週月、木曜日掲載)