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宇仁繊維/ジャカードPJ始動/増設、提携で一挙拡大

2018年03月07日(Wed曜日) 午後3時23分

 宇仁繊維は4月から、「5 GO JQ P」(ゴーゴージャカードプロジェクト)を開始する。織機購入や専有ラインの拡大、賃織り先の拡充などでジャカード織物を大幅に増強するもので、2年後には各産地合わせ計250台のジャカード織機稼働を目指す。

 同プロジェクトは計6人の実行委員会を軸に全社的な取り組みとする。パート1からパート5までに区分けしてそれぞれで50台、計250台のジャカード織機を動かす構想。

 同社はこれまでにも、提携する播州織産地の機業、藤井福織布(兵庫県西脇市)への織機貸与などを進めてきた。藤井福織布では宇仁繊維が購入して貸与した4台のジャカード搭載レピア織機が既に動いているが、さらに今春には2台を増設する。こうした取り組みを各産地で広げていく。現在は同社が購入して貸与したものと賃織りを含め、約80台のジャカード織機が宇仁繊維の指図で動いている。

 プロジェクトのパート1では綿を軸としたカットジャカードなどを展開し、以下、パート2でポリエステルのカットジャカードやジャカードオンプリントを、パート3で先染めのカットジャカードを、パート4でふくれ織りやゴブランなどのジャカードを、パート5でトリアセテートジャカードなどを展開する。

 宇仁龍一社長は今回のプロジェクト発足の意図を、「世の中が高級素材を求めている。しかしその一方で産地のジャカード織機は高齢化もあって衰退、縮小している。このてこ入れを図りたい」と説明。そのために、織機を購入して機業に貸与するというこれまでにも進めてきた手法を含め、各産地でジャカード織物を増強することにした。

 連動して4月から実施するのが、デザイン企画室の設置。これまではプリントの課にデザイン室を置いていたが独立させ、機能を高める。柄見本用のインクジェットプリンターも現在の1台から2台に増設する。同機でオリジナルの柄開発を進めてソフト面の強化を図るほか、見本柄をスピーディーに進めることで短納期対応の強化にもつなげる。