ボーケンジャカルタ試験センター/検査依頼順調に増加/現地生産 回復の兆し

2018年03月07日(Wed曜日) 午後3時28分

 ボーケン品質評価機構のジャカルタ試験センターへの検査依頼が増えている。小野彰徳所長は「2016年度に大幅に検査が増え、その後いったん頭打ちになり、17年末から再び増加に転じている」と話し、「今年はインドネシアでの繊維製品の生産量が回復に向かうのではないか」とみる。

 ボーケンはインドネシアでSGSと連携し試験業務を行う。JISやSEKマークといった日本の規格や品質基準に関する試験の受け付けが主な業務。実際の検査はSGSか、設備などの都合によって現地で難しいものは日本のラボで行う。

 日系の繊維メーカーや商社の現地協力工場からの検査依頼が17年末ごろから増加傾向にある。スポーツウエアなどの吸汗速乾機能やシャツの洗濯後の防シワ性能の試験が増えている。まだ量は少ないが、肌着用の抗菌防臭性能試験も出てきた。

 需要拡大の背景にあるのは、インドネシア縫製で生地を現地調達する動きが加速してきたこと。生地はこれまで、中国や東南アジアなどからの輸入であるケースが多かった。「機能を付けた高次加工も出てきている」(小野所長)

 今後も現地生産の生地や縫製品の検査需要を取り込み、ぬいぐるみや雑貨といった非衣料分野の開拓にも力を入れる。

 縫製産業が集中する中部ジャワ地区での営業を強化する。SGSがスマランにラボを開設していることから、この拠点を活用した日本向け商品の検査需要を取り込む。

 17年4~12月の受注件数は底堅く推移した。特定芳香族アミン(アゾ染料)に関する試験依頼も増えている。提携するSGSと協力し迅速な対応を強みにさらなる受注拡大を目指す。

 ジャカルタ試験センターはSGSと共に2月、同じ工業団地内の別の建屋に移転した。これにより試験センターの延べ床面積は1・5倍になった。試験ラボ以外にセミナールームも併設しており、日系企業向けの試験セミナーも計画する。