ANEX への 道~不織布の時代へ~ (2)

2018年03月08日(木曜日)

日本バイリーン

リーダーとしてけん引

 衣料・生活から産業資材、自動車関連まで幅広い用途の不織布を手掛ける日本バイリーン。1960年に創業して以来、日本市場を引っ張り続けてきた、不織布のトップ企業だ。2020年の創立60周年に向け、さらなる成長のための新中期3カ年計画も18年に始動。これからも業界のリーダー役としての務めを果たす。

 衣料資材(接着芯地)などを祖業の一つとしている同社。現在は衣料・生活資材だけでなく、空調資材、メディカル資材、電気・工業資材などを中心とする産業資材関連、内装材などの自動車資材関連まで活躍の場を多分野へと広げている。トップシェアを誇る用途も多く、市場での存在感を発揮している。

 衣料・生活資材は、かつて隆盛を誇ったアパレル用の接着芯地からマスクや手芸用中わた・芯地などへと主力が移り、家庭用マスクも販売を伸ばしている。空調資材ではプレフィルター(粗じんフィルター)の代名詞とも言える「フィレドンエアフィルタ」を販売するなど、確固たる地位を築いている。

 メディカル資材は貼付薬用基布が高いシェアを持ち、電気・工業資材では電池セパレーター(ニッケルカドミウムやニッケル水素電池用など)を中心としている。自動車関連ではフロアマットや天井材などメインとしており、これらは世界(北中米やアジア)に拠点を設けて生産・供給できる体制を整えている。

 18年からは新中期3カ年計画をスタートさせた。グローバル化▽収益力の向上▽シナジーの創出▽フロイデンベルグ エスイーとの一体化(インテグレーション)推進――の四つに重点を置いて、20年に売上高820億~830億円、オペレーティング・リザルト(OR)60億円を目指す。

 自動車関連では各拠点を生かしたオペレーションを推進して事業強化を図るほか、フロアマット分野でドイツのハンス・グラス社の買収を決定している。メディカルでは貼付薬用基布で米国や中国市場の深耕に注力する。エネルギーやライフサイエンス分野にも翼を広げる。

 着実に前進する同社の取り組みは「ANEX2018」でも注目の的になる。

(毎週月、木曜日掲載)