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トンボ・ヘルスケア事業本部/年明けから上向きへ/在庫積み増し、供給強化

2018年03月09日(Fri曜日) 午前11時0分

 トンボ(岡山市)のヘルスケア事業本部は、年明けから受注が活発化し、2017年7月~18年2月は前年同期比で微増収となった。3月以降の本格的な出荷シーズンを迎え、今年は在庫を十分積み増し、供給力を強化。ニット製の患者衣の供給も始まり、目標に掲げる18年6月期の売上高21億円(前期19億6700万円)の達成を目指す。

 福井正人執行役員事業本部長によると、昨年12月までは前期にあった大型物件が今期なかったことで売り上げが前期並みだったが、年明けから受注が増え上向きとなった。大型物件は少ないが、「物件数そのものは前期より増えている」(福井執行役員)と言う。

 介護者向けのケアウエアが伸び悩む一方、検診着やスクラブなどの販売は好調。中でもスクラブは、「老健施設やリハビリ特化型病院などの需要が増えている」ため売り上げが前期比1・5倍に伸びている。

 素材混率と編み方を工夫し特許を取得したニット製の患者着は、今月から供給が本格化。編み方を徹底的に研究し工業洗濯の全ての工程をクリアしており、採用を検討する業者からの評価が良いだけに市場拡大を期待する。

 販売代理店との取引ではEDI(電子的データ交換)によるものも増え、取引のうちEDIが50%を超えた。「その日の物件処理能力が増える」ことで業務を効率化、将来的には70%にまで高める。

 昨年、全国の老人福祉・介護事業者の倒産件数が過去最多を更新したこともあり、市況としては厳しい環境にある。一方でサービスを充実させ、増床している施設もあり、「ユニフォームも差別化したものを入れる動きが活発化している」と指摘。主力の「キラク」のほか、一格上の「リュクス」「栗原はるみ」といったブランドと、幅広いアイテムによって市場拡大につなげる。