タイ東海/複合素材加工を強化/TTIと技術・教育で連携

2018年03月09日(金曜日) 午前11時15分

 東海染工のタイ子会社であるトーカイ・ダイイング〈タイランド〉(タイ東海)は、複合素材の加工を強化することで受注拡大を進めている。同じく東海染工のインドネシア子会社、トーカイ・テクスプリント・インドネシア(TTI)の川本修社長が2月からタイ東海社長も兼務したことから、両社で技術・人材教育面での連携も深める。

 タイ東海は2016年に設備再編を実施し、無地染めとプリント合わせて月間加工量150万ヤード体制とし、収益性の改善を進めた。

 ただ、16年10月に国王ラーマ9世が死去し、タイ国内が喪に服したことで衣料品需要が低迷。タイ東海に常駐する久保田祐司工場長は「喪中による黒無地の特需があったものの、全体としては国内向け加工が減少した」と振り返る。このためプリントを中心に欧米向けの受注拡大に力を入れ、国内向け加工の減少を補うことで17年度は減収ながら微減益に止め、設備再編の影響を考慮した当初計画は達成した。

 18年度は16年度の水準まで受注量を回復させることが重点テーマとなる。ラーマ10世即位後は喪明けでタイ国内の衣料品需要減退も底入れ傾向となり、3月からはソンクラーン(タイの旧正月)に向けた受注が山場を迎えるなど事業環境も好転しつつある。

 一方、久保田工場長は「ローカル染工場の技術・品質水準が向上し、競争が激化してきた」と指摘。このため日本向けは高付加価値品の加工に力を入れるほか、綿素材だけでなく精製セルロース「テンセル」混やキャプラ繊維混など複合素材の加工を強化し、内需向け加工でもローカル染工場に対抗する。

 加工の高付加価値化を実行するためにはローカルスタッフのレベルアップが重要になる。このため同じ東海染工グループのTTIと技術・教育面での連携を強化する。