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日本エース/今期は増収増益の見通し/紡毛織物の受注増が要因

2018年03月12日(Mon曜日) 午後4時41分

 豊島グループで婦人服地製造の日本エース(愛知県一宮市)は、2018年5月期の業績で増収増益を見込む。紡毛織物の受注増が押し上げた。今後は生産スペースの確保を課題に挙げる。

 昨年17秋冬シーズンは店頭の販売が好調だったことから、18秋冬の紡毛織物の受注が増えた。さらに、合繊フィラメントなどで差別化した糸の提案も奏功し、春夏向けも前年比で3割強受注が増加した。

 生産は、尾州を軸にしながら全国の産地と連携して行う。北陸、泉州、遠州などさまざまな産地の技術やノウハウを取り入れながら生地作りをする。特に今年度は他産地での生産を広げてきた。

 ただ、現状では後継者不足や高齢化などにより機業が減少している。小島幹人社長は「特に2重織りを織れるところが減っている。今後は生産拠点をどうやって維持していくかが課題」と語る。

 同社は糸や素材からの提案に強みを持つ。ウールと合繊の複合素材も豊富に扱う。来期に向けては、既存の売り先への深耕を図るとともに、複合素材の提案にも力を入れる。

 複合素材については、今後も原毛価格は下がる見通しはないと判断する。「ウールの混率を調整し、仕上げや織りなどで、いかにウールらしさを出すかが重要になってくる」と述べる。