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「インターテキスタイル上海」開幕/商流変化で新規開拓重視/日本館20社 初日から盛況

2018年03月15日(Thu曜日) 午後3時42分

 服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2018春」が14日、中国・上海の国家会展センター〈上海〉で開幕した。日系企業は日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)が主催する「ジャパン・パビリオン」中心に出展。商流が変化し、新規開拓の重要性が増す中、各社とも出展に従来以上に力が入る。

(岩下祐一)

 今回展の出展者数は22カ国・地域の3386社で、過去最大規模。糸の展示会「ヤーン・エキスポ」、ホームテキスタイルの「インターテキスタイル上海ホームテキスタイルズ」、アパレル製品の「CHIC」、ニット製品の「PHバリュー」の4展示会との併催で、来場者は100カ国・地域7万人以上を見込む。国家パビリオンは日本、フランス、ドイツ、韓国、イタリア、パキスタン、台湾、トルコが構えている。

 日本企業はジャパン・パビリオンの20社・団体に加え、スタイレムや小松精練、蝶理など8社が単独出展。東レ、帝人フロンティア、旭化成は現地法人としてブースを設けている。

 開催初日の午前中は、天候にも恵まれ、来場者の出足は順調。ジャパン・パビリオンには、今回もひときわ多くの来場者が集まっている。

 中国アパレル市場はここ数年、百貨店アパレルが苦戦する一方、ネット通販専業ブランドが売り上げを伸ばしている。最近では、実店舗主体のブランドもネット通販を本格化し、ネット通販比率を高めつつある。

 大手ブランドからデザイナーが独立し、デザイナーブランドやデザイン企画会社を設ける動きもある。アパレル製品を備蓄し、ブランドに卸す新しい業態の企業も生まれている。

 こうした中、日本企業の生地の売り先が急速に変化しつつある。田村駒〈上海〉紡織品の劉健総経理は「商流の変化で、新規顧客の開拓がこれまで以上に重要になっている」と指摘する。同社の顧客も従来の百貨店アパレルから、ネット通販専業ブランドやデザイン企画会社などに広がりつつある。

 宇仁繊維は、ネット通販専業ブランドが成熟化する中、プリントからレース、ジャカードまで幅広いファッション素材を備蓄する強みが、従来以上に発揮できる環境になりつつあることを意識する。今回展でも小ロット・短納期に対応した日本製備蓄品を前面に打ち出す。

 サンウェルも今回展で小口のデザイナーブランドなどの新規開拓に最優先で取り組む。日本製備蓄品に加え、小口の顧客に好評な、SNS「微信(ウィーチャット)」を活用したデリバリーサービスを訴求している。

 初出展の植山はこれまで、インターテキスタイル上海の開催のタイミングで個展を開き、成果を上げてきた。現地法人、上海植山貿易の徐倩総経理は「商流が変わる中で、新規開拓に改めて取り組むことにした」と初出展した理由を話す。