メーカー別 繊維ニュース

「インターテキスタイル上海」/差別化志向の高まり商機に/日本館に4社が初出展

2018年03月16日(Fri曜日) 午前11時38分

 【上海支局】今日16日まで中国・上海の国家会展センター〈上海〉で開かれている服地と副資材の国際展示会「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2018春」の「ジャパン・パビリオン」(日本ファッション・ウィーク推進機構〈JFW〉主催)には、20社が出展、うち4社が初出展となった。いずれもローカルブランドの差別化志向の高まりを商機と捉えている。

 播は昨年7月の「インターテキスタイル深センに続き、同展に初出展した。今回展では、ローカルブランドが環境素材への関心を高めていることを意識し、オーガニックコットンと新内外綿の天然由来トップ染め杢(もく)糸「ボタニカルダイ」使いの織物を中心に訴求している。初日の商談件数は100社と好調だった。

 ジャパンブルーは、日本製デニム生地の備蓄品をメインにアピール。内販の実績はゼロだが、可能性を探るため出展した。初日のピックアップは60社と想定を上回った。伊賀裕和執行役員は「来場者が熱心に素材について聞いてくる」と手応えを示した。

 徳華商事はこれまで、インターテキスタイル上海のエージェントのローカル企業ブースで日本製生地を紹介してきたが、日本素材を求める来場者が集まるジャパン・パビリオンの出展効果に期待し、初出展した。オーダーメードの高級婦人服ブランドをターゲットにするファンシーツイード生地を前面に打ち出し、注目されている。

 尾池テックは日本製ラメ糸をアピールするため、初出展した。内販は原料のフィルムのラメ糸メーカーへの販売が伸びているが、今回展を通じ、アパレルブランドへの直接販売を始めたいと考えている。

〈蝶理/インナーの生産背景生かして素材開発/スマートウエアも提案〉

 蝶理は、今回の「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」にインナーウェア部が出展している。ブースではインナー素材に加え、インナーでの生産背景を活用したアウター用素材、ミツフジとの協業によるスマートウエアなどの提案も行っている。

 インナーウェア部の出展は今回で3回目。過去の成果を踏まえて、インナー用は、ジャカードやエンボス加工品など意匠性の高い日本製素材を充実させた。インナーで付き合いのある北陸や和歌山の企業と組み、アウター用素材も提案した。例えば軽量感や通気性を出したポリエステル100%やナイロン使いのジャケット用素材、レディース向け素材などで、インナーとアウターの中間アイテムに向けた素材も紹介した。

 ミツフジとの協業でスマートウエア「ハモン」を紹介した。ハモンは生体情報を計測し、従業員の見守りシステム、スポーツのコンディショニング、介護関連などに展開しているが、中国市場では高齢化で市場が拡大する介護関連などに商機があるとみて提案を開始する。